2022年度 国内旅行研修~富山・石川観光資源視察・おもてなしとユニバーサルツーリズムを学ぶ~
2022/10/11
今年度の「国内旅行研修」は、「おもてなし」と「ユニバーサルツーリズムを学ぶこと」を目的とし、旅行会社や旅館・ホテルの視察、テーブルマナー講座による研修を実施しました。前期に行われた授業で専門知識を習得し、事前研修を経て、夏季休暇中の9月6日~8日に富山・石川を訪問しました。参加者は、人間総合学群、観光文化学類3年生8名・2年生12名、計20名でした。
事前授業・事前研修
前期の事前授業では、「富山・石川の観光資源研究」、「観光資源調査法」、「フィールドワーク調査法とプレゼンテーションの技法」などの講義後、4つのグループに分かれて富山・石川の観光資源について調査し、バスガイド体験に備えました。また、事前研修(9月4日)では、近畿日本ツーリストを訪れ、「旅行業の就活とキャリア」、「ユニバーサルツーリズム」について講義を受けました。
研修1日目(9月6日)
研修2週間前から体温チェックなど感染防止対策に万全の注意を払い、待ちに待った研修初日を迎えました。新幹線で富山駅に到着後は、富山と石川の観光スポットを巡るバスツアーです。4つのグループがそれぞれ準備したガイドの実践をしたほか、スケジュール説明や予約確認の電話など添乗員業務を体験しました。昼食は和倉温泉加賀屋で懐石料理をいただきながら、和食のマナー講座を体験し、食後は和倉温泉加賀屋の館内施設を見学しました。
研修2日目(9月7日)
2日目には、4つのグループに分かれて、事前学習で調べた「金沢の観光スポット」を視察しました。学生たちは、兼六園、ひがし茶屋街、金沢21世紀美術館、近江町市場などを事前に調べた内容と実際に目にする現状を比較するという目的意識をもって見学しました。
最終日(9月8日)
3日目の最終日には、ホテル日航金沢で施設の見学とテーブルマナー講座を行いました。ホテルロビー、宴会場、客室、会議室などのホテル施設を回りながら説明を受けました。その後、フレンチコース料理をいただきながら本格フランス料理のマナー講座を受けました。各自自由時間を過ごした後、金沢駅で新幹線に乗り、東京駅に到着後解散し、無事旅行研修を終了しました。
学生の声:最も印象に残ったこと、学んだこと
- 2泊3日の研修旅行は本当にあっという間だったが、直接現場に行くことでサービス以上のおもてなしを実際に体験することができ良い経験になった。今回の旅行での1番の目的はサービス以上のおもてなしを学ぶのが目的だったため本当に勉強になった。また、今回国内研修旅行に参加したことで、自分は人と関わる仕事、人を喜ばせることのできる仕事がしたいということに気づくことができた。観光業界で活躍し、サービス以上のおもてなしを提供できる人になるために、今回学んだことをこれからの就職活動やアルバイト、そしてその先の就職先で生かしていけるよう引き続き勉学に励んでいきたいと考える。すてきな2泊3日を過ごすことができて良かった。
(Aさん) - この3日間の旅行研修でバスガイド実習、旅館、ホテル実習などの経験を通して、それぞれ旅行業の仕事について学んだだけでなく、それ以上に日常の生活から離れた旅行をすることの楽しさや、観光をすることの大切さ、おもしろさを実感し、改めて観光とは私たちにとってはなくてはならないものなのだと思った。そしてその観光を支える存在である観光業の仕事の偉大さを改めて感じることもできたという面でもこの研修に参加することができて本当に良かった。
(Bさん) - 今回の研修で特に心に響いたのがホテル日航金沢でおっしゃっていた接客・おもてなしのマニュアルはなく、自分で考えて行動することがお客様の満足につながるのだということだ。この研修で初めて金沢と富山を訪れ、いろいろなことを経験した。このことからまずは自分で行ったことのない所に旅をしておもてなしを体感する。そして私も今後職に就いた際は自分でお客様が何を求めているのか考え、お客様が満足するようなおもてなしを心がけていきたい。
(Cさん)
この授業・研修を行うにあたり、多くの現地スタッフ、関連企業の方々、学園の関係者、先生方には大変お世話になりました。研修の実現にご協力くださった全ての皆さまに厚く御礼申し上げます。
担当教員:張 景泰、鮫島 卓