観光文化学類の授業紹介 2022年度「観光文化入門Ⅰ」
2022/08/22
「観光文化入門Ⅰ」は観光文化学類での学びの概要を理解・把握するために設定された「入門」科目です。今年度前期の「観光文化入門Ⅰ」は、講義のキーワードを観光・文化・産業という3つに設定し、観光文化学類の専任教員7名によるオムニバス(輪講)形式で開講しました。1年次の必修科目でもある「観光文化入門Ⅰ」を観光文化学類の全専任教員が担当しているのは、この科目が教養教育科目でありながら、2〜4年次の「専門教育」へと橋渡しをする重要な科目として位置づけているからです。
観光文化学類の教員の専門分野は、以下の図にあるように、観光学、観光マーケティング、旅行商品企画、地域振興、メディア、地域研究、言語と多岐にわたっています。それぞれの教員が1~2回、自身の専門領域をテーマに、学生の知的好奇心を刺激するような講義を心掛けました。
後期の「観光文化入門Ⅱ」は2部構成で、前半は観光文化学類専任教員によるオムニバス授業で、「観光文化入門 I」に続いて専門教育への橋渡しとなる授業内容です。後半は、観光ホスピタリティ産業の最前線で活躍する実務家をゲスト講師にお招きして、それぞれの業界の仕組みや具体的な仕事の内容を学び、観光業界の現状を理解するとともに将来の進路設計の一助とすることを目的としています。
授業を履修した学生の声を紹介します。後期の授業への期待も高まっています。
- 張先生の授業は、私は韓国のK-POPやドラマ、映画が好きなので、先生が韓国人ということだけで楽しく感じました。羽鳥先生はアメリカについて深く教えてくださり、授業中も教室を歩いて一人ひとり生徒に声をかけながら授業をしてくださり楽しかったです。本間先生は、観光地理でもお世話になっているのですが授業の進め方がとても好きな先生で、観光文化入門でも同じような進め方で授業をしてくださり、スっと頭に入るので印象に残りました。
- 人間の心理操作を利用したPRメディアについて具体的な例をあげての授業はとてもわかりやすく、人間の心理については自分もこの戦略にのせられてしまっていると思うと身近で面白かったため興味を持ちやすかった。
- 観光とは何なのか、観光を学ぶ上で必要な考え方や観光が人間に与える影響についてなどを第9回では学びました。そこで私が印象に残ったところは、観光客と同じ見方をするのではなく、客観的に見る観光のまなざしを持つことが私たち観光を学ぶ人には大切というところです。観光に来る理由はさまざまで1つだけではないという大事なことを知りました。第10回の授業は統合型リゾートについて学びました。日本で統合型リゾートを建設する上で問題となるカジノ建設についての考えを友だちと共有できたのがとても良かったです。友達の考えを知ることで自分にはない考え方を知れて学びが深まりました。
- 前期の観光文化入門の講義が全て終わりましたが、前期だけでも観光について各方面のさまざまな視点でお話を聞き、学ぶことができてうれしかったです。また、後期の講義も、もっと観光に対する知識と興味を深められるよう頑張り、学ぶ立場から魅力を伝えられる立場になれるよう、より一層資格取得も含めて頑張りたいと思いました。
- 後期の観光文化入門Ⅱではゲストスピーカーの方をお招きし、専門的なお話を聞くことができます。このゲストスピーカーの方の講演が駒女に入学した理由でもあったので、普段は聞くことのできない、「現場の人の声」を直接聞ける機会だと思い、意欲的にお話を聞きたい。
「観光文化入門Ⅰ・Ⅱ」は、それぞれの授業内容が観光文化学類の学びの土台となり、2年次以降の専門的な学びへと発展的につながるものとなっています。これら入門科目の授業を通して観光の基本を身に付け、将来どのような仕事に携わりたいかを考える貴重な学びになるよう、教員一同工夫していきます。