国内インターンシップ2021年度夏季 ~ウィズコロナの実習、対面式とオンライン形式で~
2021/11/10
昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響から、観光文化学類の夏季インターンシップは中止を余儀なくされました。今年度の夏季インターンシップは、受け入れ先によって形式は異なりましたが、対面式、オンライン形式、ハイブリッド形式のいずれかで行われ、参加学生たちは非常に有意義な体験をすることができました。
コロナ禍の収束が見えないなか、受け入れ企業の数も減り、「旅行業実務」、「ホテル業実務」、「ホスピタリティ業実務」の3カテゴリーで参加学生数は15名と、例年より少人数となりました。そのような状況下、「旅行業」のエイチ・アイ・エスでは全5回のうち4回がオンライン形式、最終回の第5回が対面式というハイブリッド形式で、「ホテル業」のホテルモリノでは全9日間対面式で実施されました。「ホスピタリティ業」では、ホテル・テーマパーク運営のハウステンボスが全5回オンライン形式で、出版社のインプレスは9日間、地球の歩き方は5日間、稲城市役所・稲城市観光協会は7日間、それぞれ全日程を対面式で実施していただきました。
学生たちは事前に「企業文化研究」や「履歴書の書き方」などのオンライン授業、また対面式にそなえてのマナー講座などを受講し、基本姿勢を学んでから各インターンシップに参加しました。
期間は受け入れ先によって異なり、8月上旬から9月にかけてのインターンシップとなりました。オンラインでは工夫を凝らしたグループワークなどの課題をいただき、また現地からのライブ映像など、オンラインならではの臨場感を体感しながらの実習もありました。対面式のホテルや出版社においてもコロナ禍のもとリモートワークの社員も多く、少人数での対応となったところもありましたが、各企業の方々から丁寧にご指導いただき、非常に実のある実習となりました。
実習生の声
- 今回のインターンシップで初めて自ら企画を考え、資料を作成し、プレゼンテーションをするという経験をしました。初めてのことだらけでわからないことも多く、それを質問するのも難しいということを知りました。また、しっかりと計画を練って資料を作ることの重要さも知ることができました。期間中オンラインで行っていたプレゼンテーションですが、最終日だけ対面で開催されました。その際、実際に初めてお会いする方々を前にしてとても緊張し、準備してきた発表内容であったのに、声が震えたり、頭が真っ白になったりしました。しかし、今回のインターンシップを就職前に経験できたことにとても感謝しています。
Aさん エイチ・アイ・エスに参加 - とても緊張していたのですが、皆さんが優しく接してくださり充実した時間を過ごすことができました。期間中に、些細な仕草から丁寧に感じさせる方法や丁寧な言葉遣い、予約などの重要事項をダブルチェックする大切さを学びました。ホテルモリノはリピーターのお客様も多く、フロントスタッフとの仲の良い会話も見られました。観光地のホテルと違い、こういった関わりがもてるのが地域に根付くホテルの魅力だと感じました。2回目以降のお客様の以前の宿泊部屋、支払い方法、要望などが記録してあり、それに基づいてスムーズな接客が行われていました。そのことにより、覚えてもらっているという安心感で、何度も利用する人が増えるのだと思いました。インターンシップを終えて、実際に体験できたこと・お世話になった方々からうれしいお言葉を多くいただいたことにより、自信につなげることができました。この経験を忘れずに今後の活動に取り組んでいきたいと思います。
Bさん ホテルモリノに参加 - 今回初めて企画を考え、プレゼンをしましたが短期間で作り上げることの大変さを学びました。特に収支計画を立てるのは、過去の業績なども踏まえて計算しなければならないので難しかったです。今までにない新しいアイデアを出すためには、普段からさまざまなことに関心を持ち、情報を持っていなければならないと感じました。自分の企画に対して自信をもってプレゼンができなかったので、今回得た学びや後悔を無駄にせず、今後の活動に生かしていきたいと思います。
Cさん ハウステンボスに参加 - この実習では、地域に密着して働くということがどういうことなのかを学びました。特に印象的だったのは、局長が、移動中に出会った地域の方に声をかけ、話を聞いていらしたことです。道路沿いに花梨がなっていたのですが、実が落ちると危険であるという理由から撤去作業がされていました。理由を聞いた局長は、この花梨を有効活用できないだろうかと仰っていました。地域を活性化するためには、常にアンテナを張り、実際に地域の方と会話をすることで、生きた情報を集めることができるのだとわかりました。局長のように、地域の方からの声を大切にするというのは、私が目標とする「地域の持続を支える人材」になるために必要不可欠だと感じました。また、先見力も必要だと感じました。企画を考える際には、事業継続性や発展性を見極め、立案すべきだと学びました。企画を実行した後も他の企画と掛け合わせることで、新たにより良いものを生み出すことができるのだとわかりました。
Dさん 稲城市役所・稲城市観光協会に参加 - 今までは「地球の歩き方」の本の利用者であった私が、実際に「地球の歩き方」でインターンシップをさせていただき、本が誕生する企画会議などにも参加させていただけたことで、本に対して感じる感情が180度変わりました。個人的には、コロナ禍である今だからこそ「東京で楽しむシリーズ」は読んでいてワクワクしたので、その本を片手に、載っているお店を訪れたいと思いました。また、インスタグラムやツイッターなどの公式SNSに投稿する写真の撮影にも少し携わらせていただけたことはとても楽しく良い経験となりました。社員の皆さんは優しくアイデアにあふれた方々ばかりで、「地球の歩き方」が日本で愛される秘訣はあの会社の雰囲気にあるのだなとインターンシップを通して感じることができました。
Eさん 地球の歩き方に参加 - 実習全体を振り返ってみて、2週間という期間でさまざまなことを体験して学ぶことができ、自分自身に向き合うことができる有意義な体験であった。出版社に対して想像していた作業や雰囲気の面では想像通りだったこともあれば異なることもあり、そういったことを対面で知ることができたのはとても貴重であった。今回私がインプレスで行った作業は、主に年賀状ムックやカレンダーの作成過程での確認作業が多かった。どのような流れでできていくのかを見て、その一部に携わることができ学びになったと同時に、多くの細かい確認作業が行われているのを知ることができて印象に残った。他にも、ミーティング参加、企画案発表といった多くの体験をすることができた。そういった体験を通して、今の自分にできること、足りないことが何であるかということにも向き合うことができた。今後の自分がやるべきことを見据え、就職活動においてこの経験を役立てたいと思った。
Fさん インプレスに参加