国内インターンシップ2018年夏 ~実務を通した進路選択へのアプローチ~
2018/11/08
2018年度の夏季インターンシップは、「ホテル業実務」「旅行業実務」「ホスピタリティ実務」の3つのカテゴリーで実施しました。東京周辺のホテルや旅行会社、遠方のリゾート施設、ブライダル会社、証券会社などに実習をお引き受けいただき、様々な業種の職業体験をすることができました。※
参加学生数は13名でした。「ホテル業実務」の4名は帝国ホテル、シャングリラ・ホテル東京などに、「旅行業実務」の2名はH.I.S.にご協力いただきました。また、「ホスピタリティ実務」の7名は、野村證券で3名、ハウステンボスで2名、ブライダル関連企業で2名がそれぞれ実習をさせていただきました。
野村證券でのインターンシップ風景①
野村證券でのインターンシップ風景②
学生たちは事前に「企業文化研究A(旅行業)」、「企業文化研究B(ホテル・旅館・レストラン業)」、「ホスピタリティ概論」を受講し、それぞれの業務の基礎を学び、その後、面接による選考を経て、マナーセミナーで社会人としての基本を身につけました。最終段階のオリエンテーションでは、先輩たちの体験や教員のアドバイスを参考にして、できる限りの準備を整えました。
H.I.S.でのインターンシップ風景
ブライダル関連企業の担当者と一緒に
実習先によって時期と期間は異なりますが、8月上旬から9月下旬にかけての実習となりました。今年の酷暑にも負けず、めげず、諦めず、学生たちは懸命に業務に取り組んでいました。教員は施設へのご挨拶と学生の状況を視察するために巡回訪問を行いました。学生たちは仕事にも慣れたようでしたが、仕事の厳しさや人間関係の大切さを、身をもって学んでいるようでした。学生にとっては、社会人として巣立つための貴重な体験となり、自信を持つことにつながったようです。
ハウステンボスの担当者と一緒に
帝国ホテルで接客研修
実習生の声
- 今回のインターンシップでは、就活時だけではなく、これからの社会人としての大切な事を多く学びました。金融の知識は勿論でしたが、ディベートのコツ、プレゼンテーションの方法、日経新聞の読み方などを学びました。普段学べないことが多く含まれる充実したインターンシップでした。また同じ業界を目指している学生と出会えたことも大きな収穫でした。今回の研修は自分を見つめ直すキッカケになりました。これからも切磋琢磨しながら、前向きに就活に向けて努力していきたいと思います。
Aさん(野村證券で実習) - 私が特に驚いたことはおもてなしの素晴らしさです。インペリアルフロアでは、お客様のチェックインが知らされると、アテンダントがお茶、おかき、おしぼりを持って客室前でお客様をお待ち、お出迎えをします。他にも滞在中のお部屋に手書きメッセージを置いたり、お花を差し替えたりなど、どうすればお客様が快適に過ごすことができるかを考え、細やかなおもてなしや気遣いをすることがとてもよく分かりました。今回の研修を経て、私はホテルで仕事をしたいと強く思いました。自分に何が足りないか、自分がすべきことは何かが明確になったので、就職活動が始まるまでに成長できるよう、頑張っていきたいです。
Bさん(帝国ホテルで実習) - H.I.S.でのインターンシップを終えて、旅行会社での業務内容を知ることができました。私がいたスタディツアーという部署では、電話でのお客様対応をすることが多く、言いまわしなどとても勉強になりました。コロンビアから観光にこられたお客様があったのですが、スペイン語で対応できる社員さんがいなくて、私が通訳して対応させていただいたこともありました。このような貴重な機会を通して、お客様にもH.I.S.の社員さんにもとても感謝していただき、人の役に立つうれしさも感じることができるインターンシップになりました。
Cさん(H.I.S.で実習)
実習先担当者の評価
- 明るく前向きに業務に当たる姿勢は大変素晴らしいです。その姿勢は必ず周囲にも好影響を与えます。実際に働く際はうまくいかないケースも多々ありますが、その姿勢は是非大切にしてください。また、時を重ねて経験を積むことでできることは増えていきますが、今だからこそ感じること・気付けることも大事にして欲しいと思います。今回の経験を活かして今後更なる活躍をしてくれることを楽しみにしています。
D氏(旅行会社の実習担当者) - グループワークでは周辺に気を配り、ディスカッションが円滑に進むよう、メンバーに話を振りながら、チームをまとめていました。笑顔が多く、周囲に安心感を与えていたと感じます。結果としてチームは早期に結束し、満足度の高いプレゼンテーションに繋がりました。実習中の○○さんは「相手の意見を否定せず、皆が議論に参加できるよう心掛けた」とのコメントがありましたが、その通り実践できていたと思います。引き続き、笑顔と周囲に気を配るコミュニケーション能力を磨き、魅力的な社会人になってほしいと思います。○○さんのさらなる成長を期待しています。
E氏(証券会社の実習担当者) - 暑い日が続く中での実習、大変お疲れ様でした。見知らぬ土地での初めての実習体験は大変だったかと思います。○○さんは常に笑顔が自然と出る方なので、初めての相手でも話かけやすい雰囲気があります。相手をひきよせたら次は自分の思い・考えの共有・共感です。そのためにはまず自分自身がしっかりと考えを具体的にできているかどうかが大切です。これからは思いを具体化して伝えるということを学んでいくと、いろんな人が○○さんに集まって力となるはずです。これからも笑顔で頑張ってくださいね。
F氏(テーマパークリゾートの実習担当者)
- ※ このレポートでは、国際文化学科・観光文化コースのカリキュラムに基づいたインターンシップの様子をお伝えしています。これらのプログラムは、平成30年度に新設された観光文化学類にも引き継がれています。観光文化学類での学びの参考にしてください。