2018年度 海外旅行研修 ~シンガポールの観光資源視察と国際交流~
2018/10/02
今年の海外旅行研修は、9月4日から9月9日まで6日間の日程で、11名が参加してシンガポールにて実施しました。統合型リゾートなど、シンガポールの先進的な観光資源を学び、国立シンガポール大学の学生との交流を通して、多民族国家の多様性を学ぶことを目的としました。※
マーライオンとマリーナベイ・サンズをバックに記念撮影
シンガポール大学の学食でランチ
この研修旅行は、事前学習でシンガポールの歴史・文化・観光資源を学ぶことから始まります。さらに海外旅行手配の仕方、出入国の手続き、現地の安全・気候・為替・電源など、海外旅行に必要な予備知識についても学びます。
また、シンガポール大学の学生との交流会ではプレゼンテーションを行うので、3グループに分かれて準備しました。今回のテーマは、①日本のファッション、②日本の絶景、③日本の食文化でした。事前学習の締めくくりとして、H.I.S.本社を訪問しました。採用担当者に会社説明をして頂き、旅行業について理解を深めました。またH.I.S.の社員の前でプレゼンテーションの練習を行い、貴重な意見を頂きました。
H.I.S.本社で事前学習会
出発当日、台風が接近していましたが、無事に予定通り出発できました。初日は、マーライオン、セントーサ島などシンガポールの観光資源を視察しました。
ガイドから歴史を学ぶ
米朝首脳会談が開かれたホテルカペラ
- マーライオンは、世界三大がっかり観光地のひとつと聞いていましたが、意外と迫力を感じました。実際に自分の目で確かめるべきだと思いました。ガイドさんから植民地支配、日本の占領、マレーシアからの独立などシンガポール誕生の歴史も聞くことができて、勉強になりました。(A.K.)
2日目は、観光産業の視察です。まずH.I.S.シンガポール支店を訪問し、支店長よりシンガポールの国際観光の現状、旅行会社の海外業務についてレクチャーを受けました。
H.I.S.シンガポール支店長の講義
H.I.S.現地人スタッフと交流
- 日本行きツアーのチラシやパンフレットなどが凄く新鮮で面白かった。シンガポール人が日本でどんな観光を求めているのかを知ることができた。従業員の方が多国籍だなと感じました。いろんな国の人が同じ職場で協力して働いていることに魅力を感じました。(Y.M.)
2日目の午後は、ホテルやリゾート施設を見学しました。最初に訪れたマリーナベイ・サンズでは、シンガポール市内を一望できる屋上のスカイパーク、ショッピングモール、カジノ、コンベンションホールなどを見学し、日本が目指すカジノを含む統合型リゾートのモデルを理解することができました。また、高級ホテルのヒルトン、コンラッドなども訪問し、ホテルスタッフの解説を受けながら、ゲストルーム、レストラン、プール、バンケットなどを見学、高級ホテルのサービスやホスピタリティについて学びました。
マリーナベイ・サンズのスカイパークからの眺望
マリーナベイ・サンズの展示ホール見学
ヒルトンホテルのスタッフとスイートルームで
最高級ホテル・コンラッドの施設見学
- 今回の研修旅行で3つのホテルを見学し、グレードの違いや雰囲気の違いを比較することができてホテルサービスの理解が深まりました。一般の宿泊者が見ることのできないスイートルームやエグゼクティブフロアにも案内して頂き、貴重な体験でした。高級ホテルは、施設の清潔さや綺麗さなどハードだけでなく、スタッフの笑顔での丁寧な接客が特に素晴らしいと思いました。大学で学んだホスピタリティの大切さについて身をもって理解できました。(T.A.)
3日目は、国立シンガポール大学を訪問し、日本研究会の学生と一緒にキャンパスツアーと交流会を行いました。シンガポール大学の学食は、世界各国から留学生が多いこともあり、多国籍フードコートのようでした。午後は、用意したプレゼンテーションを行い、それを話題提供としながら、日本とシンガポールの異なる点、共通点について議論をしました。日本から持参した浴衣を現地学生にも着てもらい、親交を深めることができました。
シンガポール大学の学生と交流会
シンガポール大学のキャンパスツアー
- シンガポールの学生は、発表を真剣に聞いてくれて嬉しく思いました。今回の発表を通して、自分が日本のことをいかに知らないかがわかったし、外国人に日本について知ってもらう良い機会になりました。シンガポールの学生は、英語・中国語・日本語を使い分けて話すことができるので、とてもすごいと思いました。私も英語の勉強をもっとがんばってコミュニケーションを取れるようになりたいと強く思いました。(T.N)
短い研修旅行でしたが、学生にとって学びの多いとても充実した機会となりました。シンガポールでの研修をきっかけに、学生の学習意欲が高まり、主体的に取り組んでくれることを願っています。
- ※ 本内容は、観光文化学類の母体である国際文化学科観光コースのカリキュラムについて紹介しています。
観光文化学類での学びの参考にしてください。