「江戸東京たてもの園」見学会とプレゼンテーション

住空間デザイン学類1年生の入門科目「住空間デザイン入門I」の授業にて「江戸東京たてもの園」の見学会を実施しました。

  • 明治時代の洋館「デ・ラランデ邸」を背に集合写真を撮影。90名近くの学生が参加、記念撮影後は班行動。
    明治時代の洋館「デ・ラランデ邸」を背に集合写真を撮影。
    90名近くの学生が参加、記念撮影後は班行動。

5月の新緑が気持ちの良い季節のはずが、天気予報は雨。浮かない気持ちのまま当日の朝を迎えると厚めの雲が広がっているが雨は降っていない。このまま晴れてくれると良いなと思いつつ現地へと向かいました。集合時間になる頃には日差しも出始め、徐々に気温も上昇して少し歩くと汗ばむ陽気となりました。
江戸東京たてもの園は小金井公園の一角に位置し、東京ドーム1.5個分の敷地の中に30棟の復元建造物と29個の屋外展示物が建ち並ぶ野外博物館です。貴重な文化遺産として次代に継承することを目的に、建設地では保存不可能な文化的価値の高い建造物を移築・復元し、保存・展示しています。そこには江戸時代の茅葺き屋根の民家から昭和前期にかけて建てられた様々な様式の住宅や商家・銭湯などが復元され、園内ボランティアの方々が当時の使い方などを解説してくれます。

  • 昭和前期の文具店「武居三省堂」内にて当時の文具を見学。
    昭和前期の文具店「武居三省堂」内にて当時の文具を見学。

どこか懐かしさを感じ、実際の空間を体験しながら楽しく学ぶことができます。実は、スタジオジブリの宮崎駿監督もここのファンの1人です。園内の武居三省堂をみて「忘れてしまった幼年時代に立ち会っているかのよう」と形容し、その感慨はひとしおであったと思い返しています(「私にとっての武居三省堂」『江戸東京たてもの園物語』、1995)。スタジオジブリ作品の中に登場する建物には、園内の建築物との共通点が見られるものも多数あります。

  • 武居三省堂のある通り。看板建築が何軒も立ち並ぶ通りとなっている。
    武居三省堂のある通り。
    看板建築が何軒も立ち並ぶ通りとなっている。
  • 大正時代の商店「小寺醤油店」の蔵の内部を見学。
    大正時代の商店「小寺醤油店」の蔵の内部を見学。

この見学会は「日本のくらし」と題して班ごとに様々な視点で調査テーマを設定し、調べたことをスケッチ等でまとめ、プレゼンテーションする課題としています。江戸東京たてもの園にある農家・住宅・商店等の調査・観察を通して主体的な学習方法を学び、共同作業を通してデザインの基礎を実践しながら自分の考えたことを表現すること・伝達すること・批評することなどを経験し学びます。

  • デ・ラランデ邸の構成要素をピックアップした調査結果を発表。
    デ・ラランデ邸の構成要素をピックアップした調査結果を発表。
  • 調査内容をわかりやすいスケッチにまとめたプレゼンテーションシートを作成。
    調査内容をわかりやすいスケッチにまとめた
    プレゼンテーションシートを作成。

参加した学生たちの感想を一部抜粋して紹介します。

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