「住宅課題賞2019」に出展しました

毎年建築を学ぶ学生を対象に開催されている「住宅課題賞2019」(東京建築士会主催)に、今年も3年生「建築デザインⅠ」の授業で取り組んだ集合住宅の課題の中から、優秀作品として大村香菜子さんの「くらすテラス」を出展しました。「住宅課題賞2019」は、首都圏の建築系大学39大学52学科の設計授業で取り組まれている住宅課題のなかから優秀作品が展示される展覧会で、11月20日から12月2日まで竹中工務店東京本店1階「ギャラリーエークワッド」で開催されました。11月23日(土)には5名の審査員が「優秀賞」や「審査員賞」を選出する公開審査会も行われました。今回出展した集合住宅の設計コンセプトや出展を通して感じたことなどについて、大村さんにインタビューしました。

課題「ダガヤサンドウに住むとしたら」

人が集まって住む場をつくること、それは地域に新たな関係を生み出すことになります。今回の課題は、多彩な文化施設が点在する住宅地に個性豊かな専門店が次々にオープンして注目を集めている「ダガヤサンドウ」に敷地を設定し、10戸の集合住宅を計画します。周辺環境を読み解く力をつけ、内と外のつながりを意識することをふまえて、集まって住むことにより生まれる価値や魅力を考えることをテーマとしています。

  • 1/50サイズ模型とA1パネルを展示
    1/50サイズ模型とA1パネルを展示
  • 「くらすテラス」
    「くらすテラス」
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Q 今回出展した集合住宅「くらすテラス」はどんなコンセプトですか?

「くらすテラス」には、各住戸の二階部分に開放的なワークテラスを設けています。現代の人々の暮らしは、生活と仕事の境目があいまいになり、住人同士の距離感は遠くなっていると私は考えたため、ワークテラスから住人同士の生活が垣間見えることで暮らしや町の変化を感じる集合住宅を計画しました。

Q 「住宅課題賞」への出展を通して感じたことは?

今回出展するにあたり、当初提出していた模型とプレゼンボードを、新たに作り直しました。その過程で、この作品の趣旨がより伝わるように表現することの大切さを感じました。一目で暮らしの様子が分かるようなイラストをプレゼンボードに増やしたり、模型の細部まで作りこんだりしたことで、自分の表現能力の向上にも繋がりました。

Q 11月23日に開催された公開審査会で気づいたことや得たことは?

他の大学で出題された課題内容は変わったものも多く、それに対しての学生の計画も、柔軟な発想やアイデアで驚きました。常識にとらわれすぎず、自分のアイデアを突き詰めていくことが、より良い作品作りにつながると感じました。

Q 今後の抱負をお願いします

今回の住宅課題賞では、自分の未熟さを知ると同時に多くの刺激を得ることができました。今回学んだことや感じたことを忘れずに、これからの自分の成長の糧となるように生かしていきたいです。

  • 公開審査会に友人たちも応援に来てくれました
    公開審査会に友人たちも応援に来てくれました
  • 39大学52学科の住宅課題成果は見応えあります
    39大学52学科の住宅課題成果は見応えあります

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