鎌倉の地で日本文化にふれる(日本文化ゼミ正課学外活動)
2022/11/18
10月29日(土)、日本文化ゼミ(皆川ゼミ・石川ゼミ)の3年生有志で、鎌倉に出かけました。鶴岡八幡宮、高徳院、長谷寺をめぐりながら、この地に息づく日本文化について考えました。
観光客の姿が戻りつつあることを実感する巡見となり、「参拝する人が多く、本当に日本人にとって大切な場所なのだと実感した」という学生からの声が印象的でした。当日はもちろん、事前・事後の調査によって、日本文化に対する新たな学びを得たようです。
以下、学生の感想を一部抜粋して紹介します。
- 鶴岡八幡宮では、鎌倉将軍に起きた事件に関わったといわれる銀杏の木を生で見ることができて、印象に残りました。また、七五三の時期であったために、神社境内には多くの参拝者とともに、七五三を祝う人々たちで溢れていました。
鎌倉は、江戸時代に武家政権発祥の地として徳川政権が保存に力を注いだことから観光地化したといわれています。また、明治・大正にかけて有名な文豪が鎌倉を好んだこともあり、時代を超えても愛され続ける都市として発展してきました。鎌倉という場所は、鎌倉時代の面影や歴史を感じることができるだけでなく、現代人の生活に密接にかかわっている大変重要な場所だと考えます。(A.Hさん) - 鶴岡八幡宮で見た光景に日本らしさを感じました。特に神前式の結婚式が行われていたことが印象に残っています。神社の建造物と着物が合わさって、和の神聖な雰囲気を感じました。また、紙を依代にした厄祓いは、悪いものを紙に肩代わりさせることで、不安をなくし、これからの生活をすっきりとした気分で過ごすための、まじないや儀式だと思います。
長谷寺は山の傾斜に沿った階段がハードで疲れましたが、山頂から見た鎌倉の海が印象に残りました。仏像の足に触れたり、境内の中にある施設で写経ができたりとさまざまなイベントを行うことで客を集め、施設や設備の維持につなげていると思います。
今回の学外活動で日本らしい歴史を感じる風景と建造物を見ることにより、改めて日本らしさや日本文化について考える機会になりました。(H.Aさん) - 鎌倉は歴史ある街であり、その面影がとても濃く残っていると感じました。特にその面影が感じられたのは、高徳院の大仏の金箔がなかったことです。中世の地震で生じた津波によって、金箔と建物とが流され、大仏は屋外で風化してしまったという話を聞いていたのですが、今回の活動で、その痕跡を見ることができました。(I.Hさん)
日本文化ゼミ 皆川義孝・石川創