1「文化力」と「言語力」を
養成し、人間性や社会性を
身につける

日本の文化の特徴を発見・発信するために必要な力として、日本文化専攻では「文化力」と「言語力」の養成を重視しています。「文化力」とは、日本の文化に関する信憑性の高い情報を適切に収集・理解し、自分の考えを論理的に構築する力、「言語力」とは、自分が考えた日本の文化の特徴や魅力を、口頭や文章を通して他者に正しく伝達する力のことです。

2歴史と言語を主幹科目に、
多彩な学問分野の専門性を
身につける

さまざまな学問分野の専門性を身につけるため、日本文化専攻の主幹科目の中に、地域文化概論・日本文化史・歴史資料論・歴史考古学・歴史地理学などからなる「歴史の分野」、古典文学概論・近代文学概論・日本語学・日本文学史などからなる「言語の分野」、日本の文化財・仏教文学などからなる「応用の分野」を設け、学問分野の基礎をしっかり固めます。

3興味のあるテーマを
主体的に追究し、
判断力や実践力を身につける

3・4年次には、歴史・民俗・文学・言語などの中から、自分が関心のある分野の日本文化ゼミに所属して、日本の文化を主体的に考察します。ゼミでは自分がもっとも興味のある研究テーマを設定し、根拠となる資料の読解や自分の考えを発表することにより研究を深め、判断力や実践力を身につけます。卒業時には2年間の研究成果をゼミ論文としてまとめます。

実践的な学び

石川 創 先生

学術的に適切な資料を収集し、日本文化の魅力を発信する

七五三や七夕など、ほとんどの人が地域の行事やお祭りに参加した思い出を持っていると思います。そんな身近な経験を起点として、私たちの日本文化のことを学術的に考えるのが「日本の文化と歴史」です。2年次の前期は「年中行事」、後期は「お祭り」をテーマとして、まずは自分の出身地域でどのような形式や方法で実施されていたかを実践的に調査。

インターネットや図書館などで情報を収集しますが、そこで求められるのは、どんな資料が信頼できるのかを見極めるメディアリテラシーです。集めた情報をもとに他地域との比較など考察を進めていき、学術的な文章にまとめながら最終的に1冊の論文集を作成します。また3年次には、日本人や外国人による日本論の名著を通じて日本文化を考えます。しばしば漠然とした理解になりがちな日本文化の魅力を、正確かつ具体的に発信する力を養います。

  • 石川 創 先生
    石川 創 先生
担当科目
  • 日本語学
  • 日本語表現
  • 言語表現演習

卒業後の進路

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