12月18日オープンキャンパス -授業科目「日本の詩歌」の紹介-

12月18日のオープンキャンパスでは「和歌と短歌」と題して体験授業を実施します。これは日本文化専攻の専門科目のひとつ「日本の詩歌」という授業の内容紹介でもあります。

わが国には古くから「和歌」の伝統がありました。いっぽうで現代でも多くの方が「短歌」を作っています。近年の短歌賞では若い世代の受賞も多くなりました。57577の音数律をもつ日本の「歌」は決して滅びてはいないようです。

ところで、「和歌」と「短歌」とはどう違うのでしょうか。簡単に言うと、「和歌」は「漢詩」に対して日本の「歌」であることを示す言葉で、「短歌」は「長歌」などに対して短い形式の「歌」であることを示すと言葉だという違いがあります。ただし、平安時代以降、「長歌」は特殊なものになって、実質上「和歌」=「短歌」と言う時代が長く続きました。

近代になって、「歌」の革新運動が始まります。中世の「和歌」の再生産にすぎないような作品しか生み出せなくなっていた「和歌」の世界を批判し、新たな時代の「歌」を生み出そうという動きです。そうして生まれた近代以降の「短歌」は、それ以前の「和歌」とは明らかに違うものでした。そこで、現代では「和歌」と「短歌」とを区別しているのです。

では、どのように違うのでしょうか。体験授業では実際の歌を詠み比べながら、その違いをしっかりと考えてみたいと思います。ぜひご参加ください。

担当:三田誠司

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