史料の舞台を訪ねて ―歴史・文化演習の学外活動―
2019/01/21
歴史・文化演習では、各自が興味を持ったテーマを研究するとともに、研究の基礎となる史料の読解力を身につけるため、くずし字で書かれた江戸時代の文献の輪読にも挑戦しています。本年度は2クラスに分かれ、「道中記」と「名所図会」を読み進めているところです。今回はこうした史料に登場する名所旧跡から江の島を選び、10月28日(日)に学外活動を実施しました。※
片瀬江ノ島駅に集合し、文政4年(1821)に再建された青銅鳥居から参道を抜けて、江島神社の辺津宮・中津宮などに立ち寄った後、相模湾が一望できる海鮮料理店で、全員そろっての昼食です。午後は奥津宮などを経て、江島神社発祥の地と伝承される岩屋の洞内を探訪し、その後は島内の散策を自由に楽しみました。
2クラス合同による20名近くでの学外活動でしたが、史料に記された舞台を身近に感じる機会となっただけでなく、友人たちとの貴重な思い出づくりもできたようです。
以下は参加者から寄せられた感想です。
- 島の入り口にある青銅鳥居には、江戸だけでなく関東一円の寄進者の名前が刻まれており、古くからの信仰の厚さが感じられました。
- 岩屋では手燭が貸し出されており、ロウソクの灯りで洞内を巡るのが、日本らしい雰囲気づくりとなっていて魅力的でした。
- 江の島には全体に神社が分布していて、この地域一帯が信仰の場になっていることに、とても神聖さを感じることができました。
(文責 下川雅弘)
- ※ 本内容は、人間文化学類 日本文化専攻の前身である人文学部 日本文化学科のカリキュラムについて紹介しています。
人間文化学類 日本文化専攻での学びの参考にしてください。