『源氏物語』の世界に触れる池田ゼミ学外活動 ―根津美術館と初夏の散策―
2018/07/05
今年度の文学・言語演習Ⅰ(池田ゼミ)では各自の研究への入り口として『源氏物語』をテーマとしています。『源氏物語』は絵巻にもなっていますが、そこに見られる室内の光景には様々な装飾品や調度品などが描かれています。けれども現代人の私たちにとって昔の調度品はなじみがなく、ピンとこないこともしばしばあります。※
そこで、6月9日(土)、『源氏物語』の世界を少しでも体感するために、ゼミの学外活動として東京都港区南青山にある根津美術館で開催されている企画展「はじめての古美術鑑賞 漆の装飾と技法」に出かけました。
展示品には蒔絵の硯箱や螺鈿の文箱など美しい古美術品があり、なかでも「石山寺蒔絵源氏物語箪笥」は学生たちも大変興味深く鑑賞していました。箪笥といっても、これは『源氏物語』の冊子を収めるための入れ物です。表面には紫式部にゆかりの石山寺境内と瀬田川の風景が蒔絵で施されています。
学生からの声を紹介します。
- 普段はあまり見ることのない美術品などを鑑賞し、日本の文化に触れるよい機会になりました
- 工芸品を通して当時の人々がどのような品物に囲まれて生活をしていたのか、イメージすることができました
根津美術館の見学を終えてからは明治神宮まで足をのばし、ちょうど見ごろの菖蒲園などを散策して、日本の初夏を存分に味わいました。
授業担当:池田節子
- ※ 本内容は、人間文化学類 日本文化専攻の前身である日本文化学科のカリキュラムについて紹介しています。
人間文化学類 日本文化専攻での学びの参考にしてください。