助産師を目指して
2024/03/20
今年2月8日は、看護師国家試験に先立ち、助産師の国家試験日でした。昨年3月に本学を卒業し、1年間の助産師課程に進学をした卒業生6名が受験していることと思います。無事に全員合格できますように。
さて、戦前は「お産婆さん」と呼ばれていた助産師ですが、出産の介助や子育ての支援のみならず、妊娠前から女性の一生を幅広くサポートする専門職として活躍しています。
助産師になるためには、看護師の国家資格を有することが前提となり、専門科目を学び、助産師の国家試験に受かる必要があります。本学には、4年間の学生生活の中で助産師国家試験受験資格を取得できるコースがないため、助産師になるためには他の2年制の大学院もしくは、1年制の大学・短大の助産学専攻科や助産師専門学校への進学をする必要があります。
毎年、複数人の学生が1年制の助産課程に進学していますが、助産師を目指す学生は3年生の春休みから本格的に受験対策を開始し、4年生の授業や実習、看護師国家試験の勉強と並行して助産学専攻科・専門学校の受験勉強に励みます。志望する学校により試験の時期は大きく異なりますが、早くて9月の初旬から始まり、遅くて看護師国家試験後の3月まで行われています。
助産師を志す理由は、コウノドリなどのドラマがきっかけで中学・高校の時から目指していた人、大学入学後、母性看護学に関連する授業を受けてその面白さから目指す人、3年次の母性看護学の臨地実習体験から目指す人など、そのタイミングや動機は学生によってさまざまです。それぞれの学生が、自分の思い描く助産師への第一歩を踏み出せるよう、母性看護学領域の助産師である全教員は1年を通して全力でサポートしています。
今年度は3月15日に卒業式が行われ、80名の学生が晴れやかに駒沢女子大学看護学部を巣立っていきました。
卒業から引き続き、助産師課程に進学して勉強を始めるみなさん、自分の夢に向かって邁進してください。
文責:那須野 順子