4年間の進路支援 -学生一人ひとりの輝く未来のために-
2023/03/24
2023年3月に卒業する73名は、看護師・保健師国家試験を終え、まもなく旅立ちの日を迎えます。就職65名、進学8名と全員の進路が決定しております。これまで学生たちは、それぞれの進路に向けてさまざまな活動をしてきました。学生の卒業後の進路に向けてサポートを行う進路支援の4年間を紹介します。
1年次には、教科を通して「看護」を理解し、それを実践する看護職としての知識を身につけていきます。進路支援部会では、看護職の種類、活動場所など幅広い視点でのオリエンテーションを行なっています。
2年次には、病院、施設、進学先情報収集の内容・方法についてオリエンテーションを行っています。就職活動は学生自身が主体的に行うことを指導しています。また進路総合センターの病院・施設の情報に加え、卒業生の就職活動体験記録を見ることができる駒沢女子キャリアナビの活用を勧めています。
3年次には、いよいよ就職活動への行動を起こす時期です。新年度オリエンテーションでは就職活動のスケジュールの目安を示し、大学の進路総合センターでの公開情報、相談窓口、各種手続きについて、学部の進路支援部会での進路支援、アドバイザー教員への相談および就職に向けての履歴書指導、面接指導等についての説明を行なっています。
その後、就職活動・就職マナー講座の動画を配信し、繰り返し受講できるようにしています。また、4年間を通して活用できる看護学部オリジナルの「就職・進学のてびき」を作成し、看護学部生全員がアクセスできるGoogle Workspace for Education Classroomに掲出し、3年次生には冊子を配布しています。
夏季休暇前には、施設説明会、インターシップ参加への勧奨を行い、8月には卒業生をゲストに迎え、進路選択、就職・進学活動体験、就職・進学後の生活について話を聞き、進路別に個別相談を受ける機会を設けています。
就職試験が本格的となる前、1月には適性検査、履歴書書き方講座を行い、自身の自己分析を基に実際に履歴書作成をした上で、進路総合センターやアドバイザー教員に相談・指導を受けながら就職試験の準備を進めていきます。
進学希望の学生は、進学先に関わる領域の教員へ相談・指導を受けながら、受験準備を進めていきます。具体的には、助産師課程への進学希望者は母性看護学領域の教員が、保健師課程、養護教諭課程への進学希望者は公衆衛生看護学領域教員が相談・指導を行なっています。
履歴書作成や面接の練習は、何度か繰り返し行うことで、学生自身が自己に気づくと共に、看護観を言語化できるようになっていきます。”なぜその進路に進みたいのか” “5年後の自分はどうなっていたいのか”など学生の思いを聞きながら指導を行なっていきます。4年間の学びと学生自身の進路に向けた思いが融合されることで自身の看護観をより明確に実感できるようになっていくように感じられます。
早いところでは4年生の3-4月ごろから就職試験申し込み、採用試験が開始され、5-6月ごろから内定報告が届くようになります。進学の場合は一般的に受験時期が就職試験より少し遅い時期になります。就職、進学ともに看護師国家試験合格が必須ですので、それぞれの進路に挑みながら国家試験に向けた勉強にも気を抜くことはできません。この春旅立つ卒業生たちは、今、全てから解放され自由な時間を持つことができていることと思います。
これからも、在校生の皆さんやこれから看護学部に入学する皆さんの未来を大学および看護学部全体で支援し続けていきます。先輩方に続いて皆さん自身の将来、看護の未来を切り開いていってください。
文責:進路支援部会 奥井 良子