生涯忘れられない着任 -学生さん不在の構内・遠隔での授業-

滝島 紀子

この4月に基礎看護学領域の教授として着任いたしました。今回の着任にさいしては、早々に生涯忘れられない出来事が2つありました。

1つは、4月2日(木)の入学式当日から「駒女の学生さん」と直接触れ合っての教員生活がスタートするはずが、“新型コロナウイルス”により、学生さんは構内立ち入り禁止となったために、“構内に学生さんは不在”という状況でのスタートとなったことです。

もう1つは、4月6日(月)から、「駒女の学生さん」と対面形式での授業がスタートするはずが、“新型コロナウイルス”により、学生さんの安全を最優先とするという学園の基本方針のもと、遠隔での授業となったことです。

1つ目の学生さん不在の構内についてですが、今までの教員生活においては、春季休業中や夏季休業中でも構内で学生さんを見かけることがあったので、“学生さんが1人もいない構内”という風景は初めて目にしました。学生さんが誰もいない構内というのは、ひっそりとしており、こんなにも寂しい雰囲気が漂うものなんだということを実感し、“新型コロナウイルス”によって「学生さん不在の構内」からスタートをきった駒女での着任は忘れられないものになりました。

2つ目の遠隔での授業についてですが、今まで、遠隔授業を行ったことがなかったため、学園の遠隔授業支援ワーキング・グループ主催の遠隔授業操作研修に参加し、5月18日(月)から開始となる遠隔授業に支障をきたさないよう、5月の連休中は操作方法の習得に努めました。

現在は、ワーキング・グループのサポートのもとで遠隔授業を行っていますが、“新型コロナウイルス”が終息してからも、教育方法の1つとして活用される可能性の高い遠隔授業の初体験の場となった駒女での着任は忘れられないものになりました。

ここで、私にとっては初体験である遠隔授業の裏舞台をお伝えします。写真をご覧ください。これは、基礎看護学の科目「診療・治療援助技術」のなかの採血のデモンストレーションの一場面です。この場面には、患者役の教員、看護師役の教員、カメラマンの教員がいますが、カメラマンの教員に注目してください。
カメラマンの教員は、少しでもリアル感のある採血のデモンストレーション映像を学生さんにお届けしようとカメラのアングルやポジション決めに奮闘していました(奮闘結果は、授業ビデオでご覧ください)。

これからしばらくは、遠隔授業が続くと思いますが、まだ見ぬ「駒女の学生さん」と直接お会いできる日を楽しみにしています。

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