成人看護学の紹介 オリジナルテキスト・教育用電子カルテを用いた看護過程演習
2024/06/03
成人看護学では、「成人期(15~64歳)にある人とその家族」、いわゆる「大人」を対象とした看護を学びます。
履修科目として
まず最初に、成人看護学概論(2年生前期)で、成人看護学を学ぶ上で欠かせない理論・概念の活用や倫理的課題について学びます。その上で、成人看護学方法論Ⅰ :急性期(2年生後期)、成人看護学方法論Ⅱ:慢性期(3年生前期)で、それぞれの期に応じた患者さんの健康障害の特徴に合わせた看護を講義・演習で学びます。
成人看護学方法論Ⅰ・Ⅱでは、疾病を抱えて生活する成人期のある対象に、看護を実践するうえで必要な思考課程を習得するために、オリジナルテキストを用いて看護過程を学びます。
患者事例には、教育用電子カルテ(Medi-EYE)を用いて、臨床に近いリアルな模擬事例患者カルテを活用して教授しています。
Medi-EYE(電子カルテの内容一部抜粋)※
この電子カルテは、学生それぞれがインターネット上でカルテから情報収集することができ、臨床実習に近い状態でアセスメント(この患者さんに何が起こっていて健康上の問題や課題は何かなど、客観的に評価・分析)を学習しています。
これらの情報をもとに、グループワークとして、患者の病期や治療法、その治療や病気から発生する症状、副作用、生活への障害などを考え、看護問題までを関連図としてまとめます。一人ひとりの患者さんに対する看護上の問題を視覚的に把握できる関連図作成は重要な学びとなります。
これらの科目の学修を経た上で、3年後期で急性期、慢性期それぞれの病院での実習を2週間ずつ行います。これらの学びを実習場面でも生かされていることを願っています。
文責:成人看護学 野村美紀
- ※ (株)Medi-EYEの許可を得て掲載しております。