看護学部FD分科会主催「伝達講習会」の開催
2025/03/24
看護学部のFD分科会では、全教職員がメンバーとなって看護教育・研究・学部運営に関するさまざまな活動をしています。FDとは、ファカルティ・ディベロップメントの略で教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取り組みの総称のことを言います。
本年度最後の看護学部FD分科会の企画として、3月7日(金)、外部の研修会に参加した教員による「伝達講習会」を開催いたしました。
伝達講習会では、2024年度千葉大学大学院看護学研究科「次世代育成力」の強化を目指す看護系大学教員向けレベル別FD研修プログラムに参加した教員の活動報告が発表されました。テーマは、レベルⅣ「テーマ別教授能力開発」、 レベルⅤ「組織全体の次世代育成力を強化するFD改革」でした。
私が参加したレベルⅤ研修では、全国から21大学が参加し、5つのグループに分かれ、オンラインでのグループワーク演習を通し、各大学の課題点をエフェクチュエーションという理論をもとに考えていくものでした。
「エフェクチュエーション」とは、インド人経営学者サラス・サラスバシー氏が提唱した理論です。課題を克服するために、手持ちの手段から初めて意味のある結果を確実に生み出すことをねらい、不確実な未来に対応するために「コントロール可能な側面」を重視するという思考様式が特徴です。
伝達講習会の様子
本研修を通して、「足りないもの」よりも「持っている資源」に目を向けることが大切であること、教員個々が次世代を育成する力を高めることが必要不可欠であること、また、教員のメンバーシップの育成、教員皆がFD活動に楽しく参加できるような仕組み作りが重要であることを強く感じました。
文責:菊地 由美