コロナ禍における小児看護学実習

看護学科の学生は、3年次後期から4年次前期に、5名程度の小グループに分かれて臨地実習を行います。臨地実習では、3年次前期までの講義や演習で学習した知識・技術を応用して看護実践ができるように学んでいきます。臨地実習の場所は、病院のほかに地域の保育所や訪問看護ステーションなど、さまざまあります。

今回は、小児看護学実習について紹介します。小児看護学実習は、病院や保育所、障害児施設での実習を通し、お子さんの成長や発達の状態、ご家族の状況に合わせた看護について学びます。コロナ禍での病院実習は見学実習と、手術を受ける模擬事例への看護を実践する学内実習を組み合わせて行いました。

  • 入院している男の子がイメージできるよう設定したシミュレーターです。
    入院している男の子がイメージできるよう
    設定したシミュレーターです。
  • 学生が血圧測定の準備をしている場面です。
    学生が血圧測定の準備をしている場面です。

今年度、写真にある高機能シミュレーターを購入しました。このシミュレーターは、心音や呼吸音の聴取、血圧測定ができるなどさまざまな機能があります。これを学内実習で活用することで、学生が実際の看護場面を想定した援助ができるよう支援しています。

  • 教員(水色のユニフォームを着ています)との演習の振り返りの場面
    教員(水色のユニフォームを着ています)との
    演習の振り返りの場面

学生の援助後には、援助を振り返り話し合う機会を設けています。病院実習中は、同じグループの学生がどのように実習・看護を行っていたかを、他の学生が直接見る機会はほとんどありません。学内実習では、他の学生が援助を行っている様子を見学し、良かった点や改善した方がよい点を教員からコメントするだけではなく、学生同士で話し合います。そうすることによって、学生は自分では気づかなかった新たな視点に気づき、有益な学びができています。

今後も、新型コロナウイルス感染症の動向に注意しながら、学生にとって臨床での看護実践ができなくなった場合においても学内で臨床と同様の看護実践ができるよう充実した学びを行い、実習での実践に結びつけられるよう支援を続けていきます。

文責:橋浦里実

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