保健師教育課程実習が行われました

9月20日から11月26日の期間で看護学部の保健師教育課程1期生(10名)の実習が行われました。保健師教育課程の実習は、公衆衛生看護学実習3週間、学校・産業保健実習2週間の合計5週間で構成されています。

ここでは、前半3週間に行った公衆衛生看護学実習と学校保健実習の様子をお伝えしたいと思います。

最初に、地域包括支援センターで行われた公衆衛生看護学実習では、事前学習として対象地区の地域アセスメントを実施した上で実習に臨みました。実際に介護予防教室など各種事業への参加や、日々地域住民と関わっておられる関係職種の方々からの情報を通し、既存のデータからはみえてこなかった対象地区の健康課題や、地域で活躍されている住民の方々の力の大きさなどの強みにせまることができました。また、センター内外で実施されている連携会議等にも参加することができ、地域における人々の健康な生活を支えるための保健医療福祉システムとそこでの保健師の役割について考察を深めることができました。

写真は、地域包括支援センターで開催されているグループ活動で実際に健康教育を経験させていただいた際の教材の一部です。(写真①②③④)。健康教育は歯周病予防をテーマとし前期の公衆衛生看護技術演習の時から取り組んできたものです。今回、現場の専門職の皆さんからのご助言やメンバー間での検討を経て、実際に地域住民の皆さまへの実施に至りました。企画・実施・評価の一連のプロセスについて理解が深まる貴重な機会となりました。当日はみんなとても緊張しているようでしたが、終了後の達成感はひとしおだったのではないでしょうか。私自身も一緒に参加できた場面では、地域住民の皆さまの温かさと立派に健康教育を実施している学生の姿に感動しました。

  • 写真①
    写真①
  • 写真②
    写真②
  • 写真③
    写真③
  • 写真④
    写真④

後半の学校保健実習では、4校の中学校および高等学校の養護教諭のご指導のもと、学校全体の健康課題や生徒一人ひとりに対する支援について見学することができました。その中で本学部生は、生徒が学校生活を送るなかで進学や友人関係などのさまざまな悩みや生活習慣の乱れなどから身体的・精神的不調の訴えが多いことを学んでいました。そして、生徒の今おかれている状況や家庭での生活環境等を十分考慮した関わりの大切さや、担任や他の教員等と連携して生徒の学校生活を支えていくことの重要性について考察することができたようです。写真は学生が実際に作成させていただいた保健だよりと保健の授業用の教材の一部です(写真⑤⑥)。これもまた貴重な経験となりました。

  • 写真⑤
    写真⑤
  • 写真⑥
    写真⑥

今回、コロナ禍での実習ということもあり、限られたなかでの臨地実習ではありましたが、そのようななか実習を受け入れてくださいました実習施設および地域住民、生徒と養護教諭の皆さまのご協力と、学生の頑張りにより充実した学びを得ることができました。あらためて実習に関わってくださいました皆さまに心から感謝申し上げます。

今回の実習での学びが、今後に生かされていくことと期待が高まっています!!

文責 公衆衛生看護学領域 富塚美和

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