『基礎看護学領域での「看護学統合実習」 後半(看護管理)』

8月上旬に、東神奈川リハビリテーション病院で1週間の実習を行いました。
入院によるリハビリテーションを受けている患者さんの多くは、脳血管疾患に罹患した患者さんです。リハビリテーションによって刻々と変化していく患者さんの状態に合わせた質の高い看護を提供するという、回復期にある患者さんへの看護の実際を学生は学ぶことができました。

実習中に多職種連携カンファレンスに参加させていただきました。医師、看護師、セラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、管理栄養士、メディカルソーシャルワーカーなどの職種が患者さんの現状と課題を共有しあい、速やかな機能回復に向けての目標を設定したうえで、それぞれの専門性を生かして患者さんにかかわっていくという、多職種による連携の実際を学ぶことができました。

看護管理については、PNS(パートナーシップナーシングシステム)およびリーダー業務の見学と、夜勤帯の実習を行いました。この病院では、13:1の看護体制の中で質の高い看護の提供を目指してPNSが取り入れられていました。PNSは2人1組で動くことが看護実践の基本ですが、パートナー同士がお互いの動きを把握し病棟の実態に合わせて工夫していることを学ぶことができました。リーダー業務では、質の高い看護を提供するためのリーダーの役割、リーダーとスタッフの連携のあり方を学ぶことができました。夜勤帯の実習では、少ないスタッフで患者さんのニーズに応じた、かつ、患者さんの安全を守るための援助をどのように行っているのかを学ぶことができました。

実習最終日のカンファレンスでは、各グループが学んだことを発表し、学びの共有を図ることができました。来年4月からは、看護職としてそれぞれの学生が選んだ道を進んで行きますが、多職種で意見を出し合いながらより良い方向性を考え、1人ひとりに寄り添った「質の高い看護を提供できる看護師になりたい」という声が聞かれました。

  • 最終カンファレンスで学びの発表
    最終カンファレンスで学びの発表
  • 最終カンファレンスで学びの発表
    最終カンファレンスで学びの発表

文責:門脇

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