こころにも栄養を

日常生活の中でちょっと気になる健康の話や、栄養に関する話題や知識を取り上げました。また健康に良い料理のレシピなどを紹介します。

吉野菜穂子(臨床心理士)

新年度が始まりました。4月は雨の日が多く、せっかく新しいことを始めようと意気込んだのに身体が思うように動かないと感じたり、気持ちが落ち着かずイライラしたりしている人も少なくないかもしれません。自分のこころや身体を思うように動かせて(関われて)いないという感覚はあまり心地よいものではありません。そこで今回は、自分のこころや身体と上手くつきあうために私たちが日常生活でできることについて考えてみたいと思います。

まず考えられることは「自分について知る」ということです。自分を知り理解することで、どのように自分と関わることがよいか少しずつ見えてくると思います。なかなか自分のことが分からないという方は、日常生活の何気ない行動をふりかえることから始めてみてもよいかもしれません。

たとえば、気分がのらないとき自分はどんな音楽をよく聴いているのか、どんな本や映画、マンガを見たいと思うのか。元気なときはどうなのか。もしかしたら、それらの作品の中には自分のこころが欲している何らかの要素(栄養)が含まれているかもしれません。普段の生活で意識せずに取り入れているものについてふと立ち止まり考えてみると、それまで感じなかった味(意味)に気がつくことがあります。そして、その気づきが新たな満足感や納得感につながることがあります。

その時々で自分のこころや身体がどのような栄養を求めているか気づき、それらを適切に取り入れていくことは健康的な生活を維持するうえで大切なことだと思います。そのために、まずは身近なところから自分との対話を始めてみてはいかがでしょうか。

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