キウイフルーツジャムの作り方 3.即溶性ペクチンで生ジャムを作る
2024/02/08
これまでに、キウイフルーツジャムを鍋で作る方法や、より簡単に電子レンジで作る方法を紹介しました。今回はそれよりももっと短時間で簡単に作ることができる、キウイフルーツの生ジャムを紹介します。調理にかかる時間はわずか1~2分間。果実の皮をむいたり、材料を量り取ったりする時間を含めても、10分もあれば完成します。ただし、以下のような注意点がありますので、あらかじめご了承願います。
- 冷水に溶ける即溶性ペクチン(商品名:ミルキーリボン)が必要です。普通のジャム用ペクチンでは、生ジャムは作れません。
- 未熟な硬いキウイフルーツ果実ではおいしいジャムができません。必ず適熟(できれば完熟)の果実を使ってください(加熱して作るジャムでは、少々硬めの果実でもおいしくできますが、生ジャムでは果実の質がそのままジャムの味に反映されます)。
- 生ジャムは加熱されておらず、また糖度も30%程度と低いので日持ちしません。冷蔵庫に入れて2~3日で食べきってください。
- 加熱して作る普通のジャムとまったく同じものができるわけではありません。風味が異なります。
- 普通のジャムよりもペクチンを豊富に含みますので、食べすぎると人によってはお腹がゆるくなる可能性があります(言い換えると、便秘改善効果が期待できます)。
以下の作り方は、ユニテックフーズ株式会社(Unicook)の「フレッシュキウイの生ジャム」レシピに準拠※して、幾分の改変を加えたものです。
材料
- キウイフルーツ(グリーン、よく熟したもの) 100g(1個)
- 水 40mL
- グラニュ糖 35g(大さじ2強)
- 即溶性ペクチン(ミルキーリボン) 12g(大さじ3弱)
- お好みでレモン果汁やクエン酸 少々
作り方
- 1.ハンドブレンダーが入る大きさの適当な容器に水40mLを入れ、ここにグラニュ糖35gと即溶性ペクチン12gを加える。
- 2.ハンドブレンダーで30秒混ぜて溶かす。
- 3.皮をむいて、適当な大きさに切ったキウイフルーツ果肉100gを加える。レモン果汁あるいはクエン酸を適量加えてもよい。
- 4.ハンドブレンダーで15~20秒処理し、果肉を砕いて混ぜ合わせれば完成(このとき、あまり長く混ぜすぎると、シュウ酸カルシウムの結晶によるイガイガ感が強まるので、必要最小限の処理時間にとどめること)。
- ※ 上記1~4の操作は、ハンドブレンダーのかわりに小型のミキサー(ジューサー、ブレンダー)を使用して行っても良い。
- 5.すぐに食べない場合は、ジャムびんやタッパーなどの清潔な容器に入れて冷蔵庫で保存する(加熱していないことと、糖度が30~34%程度と低いことから日持ちしないので、冷蔵保存で2~3日以内に食べきること)。
キウイフルーツの生ジャムは、加熱しないためクロロフィルの分解が抑えられ、きれいな薄緑色に仕上がります。また、熱に弱いビタミンC、葉酸、アクチニジンなどの成分の損失も少ないと考えられます。
生ジャムは、ヨーグルトによく合います。もちろんクラッカーやパンに乗せてもおいしくいただけます。クリームチーズやクロテッドクリームと共に乗せるのもお勧めです。
キウイフルーツ1個からでも、ほんの数分でお手軽にできる生ジャムの作り方を紹介しました。よろしければお試しください。以下の動画もご参照ください。
- ※ ユニテックフーズ株式会社(Unicook)の許可を得て掲載しております。
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