元JAL客室乗務員の講師によるマナー講座を開催
2023/08/07
観光文化学類では、観光と文化に関する基礎的な知識と教養を身に付けるため、観光業界の現場を実体験する実務教育を取り入れ、多角的、総合的な学びを目指しています。一例として「国内インターンシップ実習」では、実習に先立って2〜3年生を主な対象とした事前指導講座(合計5回)を開催しています。7月5日に行われた第4回では外部講師を招き「マナーセミナー」を開催しました。
講師紹介
今回ご協力いただいた講師は、日本航空株式会社(JAL)の国際線ファーストクラスで客室乗務員を務めた経験を持ち、現在は戸板女子短期大学で講師を務め、ホスピタリティーマネジメントや観光心理学を専門分野とする有田りなさんです。
第一印象は自分が思っている以上に重要であり、相手が自分を判断するための大きな材料になっていることに気付かされます。日常の何気ない挨拶の仕方や自分の表情など、日頃から自分の態度や、どう見られているかを意識する習慣をつけることの大切さを学べます。
就活の準備としてだけでなく、日常生活においても役に立つ、美しく見える立ち方、座り方から、さまざまな立ち居振る舞いまで指導していただけます。また、身だしなみを整えるツールとして、例えば髪を固める際のスプレー1つについても、細かなことまで学生が選ぶ際に困らないように、実体験からおすすめの商品を教えていただきました。
スマイル・トレーニングでは、接客業をする上で重要な笑顔についても学びます。
参加した学生たちにとって、職場や接客における笑顔の大切さについて改めて知り、新たな角度から新しい気づきを得る貴重な学びの時間となりました。
学生のレポートから(抜粋)
- マナー5原則が大事だと思いました。表情・挨拶・身だしなみ・話し方・態度の5つが「できて当たり前」の時代であることを再認識しました。インターンシップを受け入れてくださる先方にも、また接客体験をする上でも、常に見られている意識を持って取り組もうと考えました。そのために、普段の授業の際に座り方を意識したり、アルバイトの際に表情、話し方に注意して練習することが大切なのだと思いました。(Aさん:3年生)
- 面接を行う中で、視覚から入る情報の割合が1番多いということ。そのため、身だしなみや表情はとても重要であることがわかりました。(Bさん:2年生)
- 表情管理が重要だと感じました。コロナ禍でのマスク生活によって、口角が下がっていたり目元が笑っていないことが多くなってしまっていることに気付かされました。そして、接客業をする上で人の印象は2〜3分で決まってしまうこと、ふとしたときの表情もお客様から見られていることを学びました。(Cさん:3年生)
観光文化学類では、将来の進路選択を見据えた実務教育の一環として、こうした実践的な学びを文部科学省が提唱するキャリア教育の一環として継続的に取り組んでいます。
観光文化学類 渡邉 光章