国内インターンシップ2022年度春季 ~南は遠く沖縄でも実習しました~

2022年度春季の観光文化学類インターンシッププログラムは、すべてコロナ禍前のように対面式の実習に戻りました。実習のカテゴリーは、「旅行業実務」、「ホテル業実務」、「ホスピタリティ業実務」の3つで、参加学生数は合計26名、期間は後期授業終了後の1月下旬から3月上旬にかけて行われました。ここでは実習に参加した学生の声をお届けします。

観光文化学類3年生 間宮綾菜さん(神奈川県私立向上高等学校出身) 実習先:箱根 富士屋ホテル

実習を通じ、富士屋ホテルの時代に求められる「おもてなし」について学ぶことができました。グラスに水を注ぐことや、チェアサービスを行いお客様が楽に座っていただけるようにするなど、当たり前のことではありますが、その何気ない行動が、お客様の大切な思い出の中に含まれるということを改めて考えさせられました。

また、ただ料理をお出しするだけではなく、140年という歴史のなかで受け継がれている、富士屋ホテルならではのことに加え、パフォーマンスなどを行うなど、食事のすべての時間でさまざまな工夫がされていることを理解できました。

そして、お客様に楽しんでいただくために、スタッフ一人ひとりが仕事を楽しめる関係であることも大事なのだと感じました。スタッフの仲が良いことにより、共に助け合える空間ができ、自然に挑戦ができ、やりがいを感じられるのだとも考えられました。

観光文化学類3年生 江尻紗也さん(東京都立富士森高等学校出身) 実習先:帝国ホテル

飲食店でアルバイト経験があったものの、実習はまったく異なりました。セルフサービスでなく手をかけてお客様に接する真の接客を学べました。1番印象に残っていることは、下げ物をして下を向いていたときに、手を挙げて「すみません」と呼んでいるお客様に気づかず、叫ばせてしまったことです。常にお客様に気を配らなければいけないのに忘れていたこと、優先順位がわかっていなかったことに気が付きました。

また、社員の皆さまの動きを見習ってお客様を観察し、注文がお済みでないお客様にお声がけしたり、お飲み物のおかわりを伺ってみたり、写真を撮られているお客様に「お撮りしましょうか」とお声がけできるようになりました。ラウンジをご利用になるお客様は多種多様で海外からいらしたお客様も多くいました。オーダーをとるときもカタコトの英語で何とか対応したので、不安な思いにさせていたと思います。自信を持って対応しなければならないので英語の大切さも知りました。

観光文化学類3年生 山下明澄さん(東京都立芦花高等学校出身) 実習先:沖縄国頭村(くにがみそん)

国頭村では、村に滞在して活動を行う中で、村内で古くから言い伝えられている村ならではの信仰や村の歴史を、安波、安田の集落で暮らしている方々から実際に教えていただくなど、村民との交流や集落の散策を通して普段経験できないようなたくさんの貴重な体験ができました。

村では、昔から農業と漁業を中心に村民同士で助け合って暮らしてきた歴史があり、1週間生活した中でも、村民の温かいもてなしや人柄から、その助け合いの精神と仲間意識の深さを強く感じ、昔からある助け合いの精神は今でも根強く残っているのだと実感しました。

この実習では村民との交流を通して村の歴史や伝統的な文化を学び、今まで知らなかった村ならではの魅力をたくさん知ることができました。この村の魅力をもっと多くの人に知ってもらえるように、SNSなどの情報発信を通して広めていき、村の観光発展にもつなげていけたらと思っています。

観光文化学類3年生 小笠原奈津さん(愛媛県立松山西中等教育学校出身) 実習先:稲城市観光協会

インターンシップ実習での観光ウォークやオリエンテーション、PR動画撮影のためのシェアサイクリングを通して印象的だったことが2つあります。まず稲城市は都市開発を行いながら緑を大切にしているということです。集合住宅やマンションが多いのですが、上谷戸親水公園や三沢川など豊かな自然があります。次にオリエンテーションで事務局長がおっしゃっていた「稲城で生まれた子どもたちは稲城がふるさととなる。稲城で生まれたことを誇りに思ってもらえるようにしなければならない」という言葉です。

私は実家が地方で他の地域に比べて何もない場所だとばかり思っていましたが、この言葉を聞きまずは自分から地元について探究し知るということから始めてみようと思いました。実習を通して、今後何をするべきなのか知ることができました。これからはさまざまなことを自分から積極的に行動することを心がけ、自分の強みをさらに伸ばしていきたいと思います。

観光文化学類3年生 宇留野真依さん(東京都私立東京家政大学附属女子高等学校出身) 実習先:ハウステンボス

印象に残ったことは、お客様を楽しませるには自分自身が楽しんでいないといけないということです。私は今までお客様の立場で多くのテーマパークに行ったことはありますが、テーマパークでお客様を楽しませる側は経験したことがなかったので、今回の実習で自ら楽しむということを目標に、どのようにしたらお客様に楽しんでもらえるのかを考え、自ら積極的に行動することができたと思います。

また、実習を通して新たに発見したことは、自分の個性を出すということと、お客様が何を望んでいるかを考えるなど、お客様にパークを満喫してもらえるよう、また来たいと思ってもらえるようにお客様を第一に考え、常に安心安全な状態を維持しなければならないということです。ハウステンボスでの実習は私自身にとって夢実現への第一歩となったので、将来テーマパークで個性豊かで笑顔あふれるすてきなキャストを目指せるように自分自身に足りないのは何か再度振り返り、この実習で学んだことを活かしたいと思います。

観光文化学類4年 林瑞希さん(東京都立府中東高等学校出身) 実習先:株式会社エイチ・アイ・エス

株式会社エイチ・アイ・エスの会社概要や法人営業、観光産業、ビジネスマナー、企画書の制作、プレゼンの仕方などさまざまなことを学ぶことができました。また、営業ロールプレイでは、実際に自分が営業担当になってヒアリングをし、そこから企画書を制作したりプレゼンをしたりしました。実践をするたびに、社員の皆さまからのフィードバックがあったので、それを踏まえて次回につなげたり、今後の活動に生かしたりすることができました。

講義だけでなく実践もあるので、取り組んでいくうちに言葉遣いや所作などのビジネスマナーをより深く学べたことが今回のインターンシップでの自分の成長だと感じます。営業ロールプレイや企画書作成など、正解がわからない状態でしたが、自分なりに最大限に力を発揮し、たとえ失敗しても大丈夫だという意気込みで挑戦できたのでよかったです。知識の面でも精神面でもともに成長できたインターンシップ実習でした。

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