ゼミ生が観光プロモーションに取り組みました <コマジョAOSHIMAプロジェクト>
2023/10/26
観光文化学類 本間 准
駒沢女子大学 観光文化学類 本間ゼミでは、宮崎県宮崎市の観光地域振興に取り組みました。(公社) 宮崎市観光協会との産学連携で、首都圏の若年層を対象に誘客を図るのが目的です。ゼミ生たちがあの手この手を繰り出し奮闘した様子を紹介します。
活動の対象は宮崎市青島地区です。前期の授業では主にマーケティング理論から、地域の強みと弱みを分析しました。SWOT分析およびアンケート調査の結果、「青島の課題」は首都圏の若者への知名度が低いことであると考えました。
単に課題の解決策を机上で提案するだけでなく、実際にやってみるのがコマジョの観光文化学類です。ゼミ生たちは以下の3つの策を実践しました。
1.Instagramによるプロモーション
ゼミ生が青島へ足を運び、観光資源の魅力やアクティビティに挑戦した様子をゼミのInstagramアカウントに投稿しました。更にゼミ生の投稿を、観光協会の公式アカウントkilali_miyazakiにリポストいただきました。
いわゆるZ世代女子は旅マエの情報探索にInstagramを最も活用していることが、先行研究※で明らかになっています。Instagramを活用した広報活動が、同世代への訴求に適していると考え実施しました。
この取り組みの結果、観光協会の公式アカウントでは週間2,500を超えるリーチ数を獲得しました。
- ※ 「Z世代女子を対象にした『旅マエ』に利用するメディア調査」じゃらんリサーチセンター/駒沢女子大学
2.青島ガイドマップの制作
青島のフォトスポットを紹介するガイドマップを新規に制作し、りんどう祭(学園祭)で配布しました。
ゼミ生が掲載箇所を選定し、青島で各所を取材し画像の撮影および原稿の執筆をしました。慣れない編集に苦戦し、制作スケジュールの後半は遅延しがちに。一時は制作会社ご担当者様にご心配をおかけしましたが、どうにかりんどう祭に間に合わせました。
こちらが最終的に出来上がった青島ガイドブックです。その麗しい仕上がりにゼミ生たちも満足気でした。
3.りんどう祭で宮崎餃子屋台を出店
コマジョのりんどう祭にて、ゼミ生が宮崎餃子の模擬店「宮崎餃子推し隊の屋台」を出店しました。
宮崎市のB級グルメ宮崎餃子は、購入頻度・支出金額で2年連続日本一となりました(2021年・2022年総務省「家計調査」より)。しかしながら、首都圏ではまだあまり知られていないようです。そこでゼミ生たちは屋台を出店し実際に食べてもらうことで、その知名度をアップさせようと奮起しました。
商品は宮崎市ぎょうざ協議会会長のお店「屋台骨」から仕入れ、「公式」の法被もお借りし着用しました。授業で学んだ損益計算書(P/L)を用いて計画を作成し、実践的に経営を学びました。ゼミ生たちが油にまみれ調理・販売した結果、りんどう祭の2日間で約3,000個の宮崎餃子を販売しました!
関係者からのお言葉
(公社)宮崎市観光協会 萩原芙季様
今回、本間ゼミの皆さんに宮崎市の観光の特徴や課題を前期の授業を通してお話をさせていただきました。学生さんたちは着実に宮崎に対する知識を深めていき、宮崎をもっと盛り上げるにはどうしたらよいかを「関東在住・20代・大学生・女性」ならではの視点で多くのアイデアをいただきました。
9月に行われたフィールドワークでも、地元では当たり前と感じていたことを、「新しい」「珍しい」ものとして教えていただきこちらも勉強になりました。
今回宮崎について学んでいただいた学生さんから、今後宮崎の魅力が広く知れ渡ることを期待しています。
駒沢女子大学観光文化学類では、将来の進路選択を見据えた実践的な学びに取り組んでいます。