観光文化学類の授業紹介 ~2021年度「観光文化入門Ⅰ」:オムニバス形式の授業~
2021/06/15
観光文化学類では、人間総合学群の1年生を対象に学修の入り口として入門科目を設置し、前期は観光文化学類所属の専任教員によるオムニバス(輪講)形式の「観光文化入門Ⅰ」を開講しています。また後期には、株式会社エイチ・アイ・エスの寄付講座としてコロナ禍の観光産業の最前線で活躍する実務家による「観光文化入門Ⅱ」を予定しております。
今回は、新任教員の本間准教員も加えて8人体制になった今年度の「観光文化入門Ⅰ」を、全体の取りまとめ役を務める張景泰がご紹介します。
初回の授業では、「観光文化入門Ⅰ」の概要と評価方法などについて説明し、各担当教員が授業内容を紹介します。第2回から第14回までは、各担当教員が輪講形式で授業を行います。最終回の第15回には、授業の総括を行い、期末学修レポートを提出してもらいます。全8名の教員のうち、張・杉野・渡邉・田代・鮫島教員は2回ずつ、加藤・本間・羽鳥教員が1回ずつ担当します。
張景泰は、第2回と11回を担当します。第2回には「観光と関連産業」と題して駒沢女子大学で学ぶ「観光学」とリゾートについて、第11回の「ウィズコロナ時代と観光業界」ではコロナ禍における観光業界の現況を解説します。第3・4回は杉野知恵教員が担当し、第3回は世界遺産をテーマに中東地域の文化と社会を概観し、第4回は新幹線の車内放送を教材に観光の英語の学び方を紹介します。
第5・6回は渡邉光章教員が担当し、プリントメディアを事例にした観光業界における広告表現の現状を紹介し、メディアの見方、問題点、情報発信者としてのモラル等についても、グローバルな視点から広く解説します。
田代真人教員は第7・8回を担当し、国内外の観光地を紹介するメディアがどのような手順で作られているのか、その概要を解説します。
授業の後半では、まず鮫島卓教員が第9・10回を担当します。第9回「観光学のまなざし~観光をする人と観光を学ぶ人の違いとは~」では人間や社会との関係性から観光を学ぶ視点を解説し、第10回「観光経営学~ディズニーリゾートの舞台裏~」では観光ホスピタリティ産業の事例から観光マーケティングの基本的な考え方を学びます。
第12回は加藤ナツ子教員が担当し、スペイン「バスク地方の小都市サン・セバスティアン」を例に、世界の文化を学ぶときには何に注目し、どのように学んでいったら良いかを考えます。第13回は本間准教員が担当し、「旅行商品企画と観光地域振興」をテーマに、旅行商品企画の事例から旅行産業と観光地域振興のつながりを考えます。第14回は羽鳥修教員が担当し、「政治の街」と「文化の街」としてのワシントンDCに着目しながら観光資源を紹介します。
それぞれの講義内容は「観光文化学類」の学びの土台となり、2年次以降の専門的な学びへと発展的につながるものとなっています。
この授業は2022年度も開講予定です。ご期待ください。
担当代表: 張 景泰(ジャン キョンテ)