観光文化学類で学ぶホスピタリティ~「ホスピタリティ概論」の紹介~

皆さん、「ホスピタリティ」という言葉を聞いたことがありますか?
「ホスピタリティ」は、「思いやり」や「心からのおもてなし」を意味し、「物の時代」から「心の時代」へと移り変わりつつある現代社会に大きな影響力を持ち、ますます注目を集めています。「物そのもの」から満足を得る時代は終わり、物から得られる「快適さや心理的充実感」を求め、精神的なものを重視する時代になったことで、「ホスピタリティ」の概念が広まってきたと言うことができます。

  • 「ホスピタリティ概論」の授業風景(2019年度撮影)
    「ホスピタリティ概論」の授業風景(2019年度撮影)
  • 「ホスピタリティ概論」駒沢女子大学教科書シリーズ
    「ホスピタリティ概論」駒沢女子大学教科書シリーズ

講義科目の「ホスピタリティ概論」では、担当教員が制作した駒沢女子大学教科書シリーズを用いて、ホスピタリティと関連する「サービス」、「マナー」、「おもてなし」などとの共通点、相違点を分析します。歴史なども紹介し、現代におけるホスピタリティの仕組みを、関連する理論に基づいて解説します。

また、ケーススタディーとしてホテル、ブライダル、リゾート業界、飲食業界、航空・空港業、外国企業などを例に、“人間味溢れる接遇”サービスの事例紹介をします。このケーススタディーにより、日本におけるホスピタリティ産業の現況を理解し、その環境を把握することができます。

  • 「ホスピタリティ概論」授業の構成
    「ホスピタリティ概論」授業の構成
  • さまざまなケーススタディー
    さまざまなケーススタディー

授業では、知識伝達型の講義の強みを生かすと共に、DVD等の映像資料を活用して、世界・日本各地のホスピタリティ産業の状況を把握できるように工夫しています。さらにホスピタリティについてグループディスカッションを行い、教員がフィードバックすることで、受講生が自ら考え、他人の意見を聞き、お互いに意見交換をする力を養います。また、プレゼンテーションを行い、総合的な思考力・判断力・表現力を養います。

「ホスピタリティ概論」の主な講義内容は以下の通りです。

  1. ① 授業の全体説明、「ホスピタリティ」の概念、ホスピタリティの基本的性格
  2. ② 「世界3大宗教でのホスピタリティ」、「サービスとホスピタリティの関係」
  3. ③ 「マナーとホスピタリティ」、「インターンシップ」の基本
  4. ④ 「ホスピタリティ、サービスと観光」
  5. ⑤ ケーススタディー(1)リッツ・カールトンから学ぶホスピタリティ
  6. ⑥ ケーススタディー(2)ディズニーリゾートから学ぶホスピタリティ、課題①の提出
  7. ⑦ ミニテストの答え合わせ、参考映像:ケーススタディー(1)(2)
  8. ⑧ ケーススタディー(3)ブライダル産業から学ぶホスピタリティ
  9. ⑨ ケーススタディー(4)スターバックスから学ぶホスピタリティ
  10. ⑩ ケーススタディー(5)「航空・空港業界」から学ぶホスピタリティ
  11. ⑪ ケーススタディー(6)医療とホスピタリティ
  12. ⑫ グループディスカッション(事例研究ワークショップ)
  13. ⑬ 課題の②提出、外国のホスピタリティ
  14. ⑭ 各ホスピタリティ産業の共通点、優れている点
  15. ⑮ 期末学習レポート、授業の総括

「ホスピタリティ概論」を受講して、「物の時代」から「心の時代」へと移り変わっていく時代に備えて、「ホスピタリティ」の考え方やその実践を体験してみませんか?

担当教員:張 景泰(ジャン キョンテ)

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