第2回観光文化学類ゼミ合同発表会

12月14日、学園記念講堂にて第2回観光文化学類専門ゼミ合同発表会を開催しました。国際文化学科観光文化コース時代を含め18回の歴史を重ねてきた合同発表会では、ツアープランに加え、各ゼミの1年間の研究活動報告も発表テーマとして選択できるようにしました。6つのゼミのうち、5つのゼミがツアープランを、1つのゼミが研究活動報告を選択し、それぞれ個性溢れる発表になりました。

ポスター作成と司会進行は杉野ゼミ3年生が担当し、各ゼミ4年生が工夫をこらして準備し、発表に臨みました。当日のプログラム順に、発表した学生の声と視聴した学生の感想をお伝えします。

1. 「Hello アメリカ 人種の交差点を歩くカルチャーツアー」:羽鳥ゼミ

発表した学生の声

後期のゼミから本格的な準備が始まり、初めは時間がたくさんあるように感じましたが、予想に反して全然時間が足りなくなり12月が近づくにつれ焦りました。そんな中でゼミ以外のときにもゼミの仲間と連絡を頻繁にとるようになり、仲が深まったのはとてもうれしかったです。州ごとに担当を分けたりパンフレット係やパワポ係に分担したりして、それぞれが自分の仕事を確実にこなし、協力しながら最後まで自分の役割に責任を持てたから成功したのだと思いました。去年の先輩方の完成度が高い発表を見ていたのでプレッシャーもありましたが、それに劣らないくらい良いツアープランの発表ができたと自負しています。

視聴した学生の感想

絶景や有名な観光地だけでなく、土地特有の文化や歴史を学べる観光プランになっている点が魅力的でした。訪れる観光地の詳細や目玉作品を紹介しており、どんな場所なのか理解しやすかったです。ホテルやお店、ツアーは、駅からアクセスの良い所を選択しているため、海外旅行初心者にも配慮されていて良いと思いました。またパワーポイントと配布資料の画像が異なることで、複数の画像から情報を得られる点も良かったです。

2. 「大自然満喫ヨーロッパの旅11日間」:張(ジャン)ゼミ

発表した学生の声

張ゼミでは、長い時間をかけて精査しては修正という作業を何度も行ってつくりあげたツアープランで発表会に臨むことができました。発表前に動画が動かないトラブルが発生しましたが、先生方のご助力や学生の頑張りによってフォローもうまくできたと思います。他のゼミの発表と比較すると至らない点が多々あったと思いますし、大人数での作業はこんなにも大変なのかと実感した今回のツアープラン発表会でしたが、他の人から学んだり、ともに作業したりすることは、社会に出たときに必要なスキルなので、その前段階として良い経験になりました。ツアープラン発表会前よりゼミの皆との距離が縮まったことも良かったです。

視聴した学生の感想

日本で数少ない自然遺産を多く見られるツアーは魅力的だと感じました。1日目〜11日目までの長期プランでありながら、細かく行程を決めており、このプランで実際に旅行に行けそうだなと感じました。旅行条件書やプラン料金などがパンフレットに詳細に記載されている点が他のゼミにはない優れた点だと感じました。

3. 「意外に知らないイタリアのスローシティに魅せられて」:鮫島ゼミ

発表した学生の声

鮫島ゼミ4年生は他のゼミと比べても人数が多く、3年生のときから一緒に活動してきました。卒業を間近にして、ゼミのメンバーと一緒に卒業制作と呼べるほどのものが出来上がりとてもうれしいです。発表を終えた今、達成感がすごくあります。本当に良いものが出来上がったなと思います。スローシティやスローフードなど、ゼミの授業を通して学んできた内容を取り入れながら、イタリアの良さを皆さんに伝えることができたと思います。

視聴した学生の感想

入場の工夫がとても可愛かったです。ゼミ全体の仲が良いのが伝わりました。観光地を一番イメージしやすく(レモンなどを持っている)、聞いていて楽しく、聴衆を巻き込む工夫がたくさんされていました。舞台裏で大きな声を出し、協力していた点も良い! ただ、問いかけを急にされても戸惑う学生が多そうなので、オープニングで質問やクイズ形式があること、率直な意見でぜひ元気よくご参加くださいといった説明をされたらよかったと思いました。

4. 「あそび、のびのび、まるたび♪」:杉野ゼミ

発表した学生の声

約3か月間マルタを調べてきて、マルタの魅力をたくさん知ることができ、実際にマルタに行きたいと感じました。Instagramでいろんな投稿を作るのに少し苦戦しましたが、杉野ゼミなりにうまく発表できたのではないかと感じました。発表会場だった講堂のWi-Fi環境が整っていなかったため、その場でPDF資料をダウンロードしたり、SNSに接続したりすることが難しかったですが、紙のパンフレットの代わりにInstagramを使うなど新しい試みで現代的な発表をすることができたと思います。

視聴した学生の感想

どこを取っても景色がとてもきれいで、ぜひ訪れて自分の目で見てみたいと思いました。きれいな海の上でのヨガ体験など非日常的なことができることも魅力的に思いました。他のゼミのツアーとは少し違う、アクティビティが豊富なツアーだったので、マルタ島に行く機会があればぜひ自分も参加してみたいと思いました。

5. 「Mademoiselle」:渡邉ゼミ

発表した学生の声

私たちのゼミでは女子大生にターゲットを絞り、実際アンケートを行いその結果からニーズを把握し、それに合った魅力をアピールしたツアープランを作成しました。発表では知らない土地の雰囲気や魅力を十分に伝えるために、動画や写真、音楽を挿入し、伝え方にも工夫を凝らしました。限られた時間の中での作業で苦労もありましたが、もし実際に自分たちが旅行するなら、自分が聴き手なら、と常に考え、楽しみながら発表準備を進めることができました。

視聴した学生の感想

ガイド風の紹介発表やターゲットに合わせた女子大生とガイドさんのやりとりをする工夫がとても面白いと思いました。このやりとりがあることによって、どのようなツアーなのか想像がしやすかったです。パンフレットやスライドも、ベルギーやフランスを連想させるようなオシャレな作りで、ターゲットの目にもとまりやすいと思いました。

6. 「Z世代を呼び込む東横イン活用術」:田代ゼミ

発表した学生の声

あっという間にこの日を迎え、気が付けば発表が終わっているような不思議な経験でした。私たちは、東横インのZ世代に対する企画として「推し活」と絡めて提案した内容をブラッシュアップして発表しました。Z世代の当事者である学生に向けての今回の発表は、東横インの支配人など目上の人に対して発表したときと異なる雰囲気でした。聴衆が違うことや、東横インで行った発表時間の半分で伝える必要があることなどから、内容を削ったり伝え方を変えたり工夫しました。しかしその分、より洗練されたものとなりクオリティを上げることができたと思います。

視聴した学生の感想

実際にネームバリューのある東横インでこのような企画が行われていたら興味を持つだろうなと、とてもイメージしやすく自分ごととして捉えられる内容でした。推し活の企画では、最近東急ホテルでも実際に日本でドームツアーを行うK-popアイドルとコラボをし、ファンの間でもとても話題になっていました。これからビジネスホテル業界でどんどん普及していくコンテンツなのではないかと感じました。


  • 各ゼミ力作のパンフレット
    各ゼミ力作のパンフレット

発表後には、旅行会社勤務を経て旅行企画の経験豊富な本間准先生から講評をいただきました。各ゼミの「優れた点」と「改善点」を専門家の観点から指摘していただき、発表を終えた4年生だけでなく来年発表する3年生にとっても、有意義な時間となりました。4年生のゼミ生諸姉に慰労、感謝、そしてエールを込めて、「お疲れ様でした。素晴らしい発表をありがとう。今後のますますの活躍を期待しています」。

観光文化学類長 張 景泰(ジャン キョンテ)

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