ハワイでの「海外インターンシップ」 2018年度春 ~海外で働く・暮らす体験から進路選択へ~
2019/05/10
2018年度で8回目を迎えた「海外インターンシップ実習」について報告します。今回の実習は、米国ハワイで3月4日から15日までの12日間行われ、2年生12名が参加しました。日中は25度程度、朝晩は15度前後と清々しい気候の時期でした。※
ワイキキビーチ
ワイキキのカラカウア大通り
事前授業・研修
参加学生は、前提授業として「企業文化研究A(旅行業)」、「企業文化研究B(宿泊業)」、「ホスピタリティ概論」を履修します。その後、面接による選考を経て、JAL客室乗務員を務めた経験をお持ちの講師によるマナーセミナーで社会人としての基本を身につけました。さらにハワイ出発前に、品川の東京マリオットホテル見学とJTBで事前研修を行いました。
東京マリオットでの事前研修
JTB本社での事前研修
12日間のハワイでの実習の内容は、デラックスホテル「ワイキキ ビーチ マリオットリゾート&スパ」での職業体験実習、国際文化交流イベント「ホノルルフェスティバル」でのボランティア活動、旅行会社「JTBハワイ」での研修の3つでした。
ホテルでの実習
ホテル実習では、ワイキキビーチにあるリゾートホテル「ワイキキ ビーチ マリオットリゾート&スパ」に実際に宿泊すると同時に、フロント、ベル、ゲストリレーション、ハウスキーピングなどの業務を体験しました。実習中は、リゾート内のプール、スパ、レストランなどの施設の見学のほか、社員食堂でランチを食べながら社員との交流を行いました。
マリオットのリゾート施設見学
ハウスキーピングスタッフと
フロントデスクでの実習
マリオットの社員食堂でランチ
参加学生の声
- フロントデスクには、ホテルのチェックイン、チェックアウト以外にも沢山の人が訪れることがわかりました。笑顔でコミュニケーションすることの大切さを目の前で感じることができました。英語でのコミュニケーションに不安がありましたが、一生懸命に伝えると相手も理解しようとしてくれて自信がつきました。(2年 I.A.さん)
- ハウスキーピングの業務体験は、社員の指導を受けながら行いました。布団やシーツに少しでもシミが付いていると直ぐに取り替えたり、使ったタオルを新しいのに取り替えたり、ティーバッグを補充したりと様々な細かい作業が華やかなサービスの舞台裏にあることを、体験を通じて学ぶことができました。(2年 S.A.さん)
ホノルルフェスティバル参加
ホノルルフェスティバルは、ハワイ、日本、東南アジアなどから多くの団体が参加する国際文化交流イベントです。今年はフェスティバル25周年および日系移民150周年を記念して行われ、八代目中村芝翫さんらの歌舞伎公演やEXILEメンバーUSAさんが審査員を務める日米ダンス大会などで大いに盛り上がりました。
実習では、JTBスタッフの一員として、ハワイの子供たちに日本の祭や縁日を紹介する活動を行ったほか、駅伝運営では選手を激励するなど、大学で学んだホスピタリティを実践する良い機会となりました。JTB社員や内定者の先輩たちとも親しくなり、進路の相談に乗って頂く機会にもなりました。カラカウア大通りのパレードでは「弘前ねぷた」に参加して、実行委員会の方々やハワイの大学生・高校生と共に行進して、沿道の多くの方から声援や拍手を浴びるという感動的な経験をしました。
フェスティバルのフィナーレは、ホノルル市と姉妹都市協定のある新潟県長岡市の花火をビーチで見学しました。長岡が真珠湾攻撃を発案した日本海軍総司令官山本五十六の故郷であり、その縁から生まれたこの花火大会は、第二次世界大戦で亡くなった方々への鎮魂と日米友好を目的としています。夜空に次々と打ち上げられる花火の圧巻の迫力に、多くの旅行者や住民と共に酔いしれました。
地元の小学生引率
駅伝運営
弘前ねぷたのパレード
パレード参加メンバー全員で
参加学生の声
- ホノルルフェスティバルのパレードでは沿道のたくさんの方々から拍手や声援を受けて、感動しました。ハワイの高校生や大学生とも共同作業を通じて交流することができました。意思疎通には、言葉だけではないことを実感したと同時に、英語力の大切さにも気づきました。帰国後も英語力をつけるために頑張りたいです。(2年 I.H.さん)
JTBハワイ支店での実習
JTBハワイ支店では、ハワイの歴史や観光資源を学ぶ講義を受けました。また「ホノルル1日オプショナルツアー」を学生が企画し、JTBハワイの社員の方々にプレゼンテーションを行いました。1組4名で3チームに分かれ、それぞれ①「カラフル女子旅#Hawaii」、②「私たち流ホノルル1 dayツアー」、③「シェア自転車で巡る女子旅ワイキキ」という企画を立てました。日本で検討したプランをもとに、現地での自由行動で実際に見学してブラッシュアップして臨みました。JTB社員からは、学生らしい斬新なアイデアがあり、今後の商品化の参考にしたいとのコメントを頂きました。
JTBハワイでのプレゼンテーション
JTBハワイのスタッフと
参加学生の声
- 先生や東京のJTB社員の方にアドバイスを頂きながら、自分たちなりのプレゼンテーションをすることができました。しかし、実際にハワイを訪れたことで修正点も見つかり、やはり現地に来ないとわからないことがあることを実感しました。チームで取組んだことで達成感も大きく、自信につながりました。(2年 S.H.さん)
充実した自由時間
ハワイでの滞在中には、実務経験をするだけでなく、自由行動の時間もあります。ビーチはもちろん、ココアコのウォールアート街など新しい観光地を見学したり、シェア自転車bikiを利用したりと自らの力で積極的に行動していました。普段話すことが少ない学生同士でも、ハワイの魅力に触れながら新たな友人をつくるきっかっけになったようです。
フードコートでの食事
ココアコのウォールアート
ピンクパレスと呼ばれるロイヤルハワイアンホテル
ホノルルで普及するシェア自転車biki
12日間という短い期間でしたが、海外で働き、暮らす体験を通じて学生にとって学びの多い充実した機会となりました。ハワイでの実習をきっかけに、さらに学習意欲が高まり、今後の進路選択の一助となることを願っています。
- ※ 「海外インターンシップ」は、観光文化学類の母体である国際文化学科のコース共通専門科目として実施されました。観光文化学類での学びの参考にしてください。