「卒業研究 最終講評会」を開催しました
2018/01/24
住空間デザイン学科の4年間の集大成となる「卒業研究」の最終講評会を開催しました。
今年も建築やインテリアからものづくりまで、多彩なテーマに取り組んだ成果が完成し、プレゼンテーションが行われました。テーマを決め、アイディアを練り、試行錯誤しながら進めてきた研究・制作活動の成果をいかにプレゼンテーションするか、4年生の熱い思いが込められていました。大勢の後輩たちも参加し、白熱した講評会となりました。※
「卒業研究」の成果発表として、今年度も学外で「卒業制作展2018」を開催します。2018年2月23日(金)から25日(日)まで、千代田区の旧練成中学校を利用して誕生したアートセンター「3331 Arts Chiyoda」で展示します。皆さまのご来場をお待ちしています。詳細はこちらのページをご覧ください。
模型も使ってプレゼンテーション
先生方はパネルや制作物を細かく確認
先生方からいろいろな質疑が飛び交います
切磋琢磨しながらやり遂げた4年生の笑顔
今回、優秀賞に輝いた3名のコメントを紹介します。
優秀賞:小川瑛美さん「ray R -平塚駅ビルリニューアルプロジェクト-」
- 今回の卒業制作で計画したのは、いつも利用しているJR平塚駅の駅ビルリニューアル計画です。街の掲げる方向性や、利用者として日々考えていたことを踏まえたプランニングからコンセプトを考えました。そして平塚市の魅力の一つでもある図書館、美術館、博物館といった施設の分室を駅ビルに融合させ、思わず立ち寄りたくなる、ヒト、モノ、コトが出会い、繋がる新しい駅ビルのカタチを提案しました。
模型制作では、ヒト、モノ、コトが出会い、繋がるシーンが浮かび上がるよう、躯体は透明のアクリル素材で制作し、下から照明で照らすことでより印象的な模型になるよう工夫しました。規模が大きく、アクリル素材、照明など初めて使う素材が多かったため、試行錯誤を繰り返す大変な日々でしたが、最後までやり抜けたことは今後の自信にも繋がると思いました。この卒業制作を通して経験したこと、そして改めて実感した、思い描いていたことを具現化していく楽しさを大切に、今後も頑張っていきたいと思います。
優秀賞:川越さとりさん「山形駅西口拠点複合文化施設 RINNE」
- 大学生活の集大成である卒業制作で、優秀賞という名誉ある賞に選んでいただき、本当に嬉しく思います。今回の作品を制作するにあたり苦労した点は、ハード面だけでなく、ソフト面もしっかりと考えを詰めること、自分がなにを一番伝えたいか、そしてその伝えたいことに説得力を持たせるためになにを作れば良いかの試行錯誤でした。途中でくじけそうになったり、自分の作業が果たして正しいのか迷走する時もありましたが、橘田先生を始め、学科の仲間の助けや両親の支えがあって得られた賞だと思っています。
あまりロジカルではなく自分本位のデザインになってしまったことや、建築として成り立たないような部分もあったりと、反省点はたくさんありますが、時間をかければ良いものができるということではないこと、また、何かを考える上で、漠然とした考えから小さなことがキッカケとなりヒントとなり、無駄なことなど何1つ無いということを学びました。
本当にありがとうございました。
優秀賞:柳澤沙樹さん「be a mother…」
- 卒業制作では今までの課題とは異なり自分でテーマを考えて良いとのことだったので、以前から興味のあった子育て支援をテーマにし、幼稚園や保育園とは違う、今の日本の子育てにおいて手の届いていないと感じる部分を改善し、母親への負担や不安感を解消できたら良いなと思いました。しかし私には子育ての経験がないので、子育て支援施設へ行って親子や施設の方の話を聞き、何が不足しているのか、何があったら良いのかなどを考え、卒業制作に反映させました。
「妊娠中からこどもが幼稚園に入るまで親子で関わり合える」「街へ子育ての意識を広めていく」などのコンセプトは決まっていたのですが、どのようにしたらこの建築物がそのような役割を果たす場所になるのか、という形にしていく部分で一番苦労したように思えます。平面プランに悩み、模型のスタートも周囲と遅れてしまい焦っていましたが、先生方や友達がアドバイスをくれたり、励ましてくれ支えてくれたからこそ完成した作品だと思っています。本当にありがとうございました。
- ※ 本内容は、住空間デザイン学類の前身である住空間デザイン学科のカリキュラムについて紹介しています。
住空間デザイン学類での学びの参考にしてください。