フィリピン語学留学体験記

国際文化学科4年 三澤歩梨

私は2月から5月までの約3ヶ月間、フィリピンのバギオという都市へ語学留学をしました。そこには様々な体験と学び、そして多くの素敵な出会いがありました。思い出は本当につきませんが、学校での学び、友人と過ごした楽しい時間などについてお話しします。※

バギオはルソン島北部、標高1500メートルに位置し、マニラからはバスで5~6時間かかります。平均気温が20度程度で、南国のフィリピンとは思えないほど涼しい気候です。バギオには伝統のある語学学校が多く、涼しい気候と治安の良さから留学先に決めました。

留学した学校ではスパルタ式の厳しい授業が行われていました。1コマ50分の授業が1日10コマで、まさに英語漬けの毎日でした。10コマの内訳は、マンツーマンクラスが4コマ、グループクラスが4コマ、それにオプションクラス2コマでした。グループクラスは先生1人に生徒4人です。先生とクラスメートは1ヶ月周期で入れ替わっていきました。

滞在先として学校が提供している寮に入りましたが、平日は外出禁止という厳しい環境の中で毎日を過ごしていました。部屋は4人部屋で、日本人2人と韓国人2人でシェアしていました。日々、自分の英語力の低さを痛感させられ、日本では感じたことのなかった大きな焦りや不安を何度も感じました。しかし、そうしたつらい状況に打ち勝つことができたのも先生やルームメイトの存在があったからです。特にルームメイトとはまるで家族のような関係になり、フィリピンを離れた今でもずっと連絡を取り合っています。

先生の紹介で通うようになった教会では、日本文化に強く興味を持ったフィリピンの女の子達に出会い、日本文化やフィリピン文化について語り合っていくうちにとても仲が深まりました。ある日、彼女達が私を家に招待しくれて、フィリピン料理を振る舞ってくれたり、一緒にチョコレートケーキを作ったりと本当に楽しい時間を過ごすことができ、私にとって大切な思い出になりました。

また、学校の休みを利用して多くの場所を訪れましたが、強く印象に残っているのがルームメイトと訪れたビガンという歴史都市です。この都市は、16世紀のスペイン統治時代の重要な交易都市で、世界遺産にも登録されています。歩いているだけで当時にタイムスリップしたような感覚になりました。特に、ライトアップされた夜のビガンの街並みは圧倒されるほど美しいものでした。

フィリピン留学後はオーストラリアへ移動し、メルボルンでワーキングホリデーを体験しています。ここでの生活はフィリピンとは全く異なり、戸惑うことも多々ありますが、フィリピンで学び、経験したことをオーストラリアでの生活にも活かしていきたいと思っています。

  1. ※ 本内容は、人間文化学類 英語コミュニケーション専攻の前身である国際文化学科の学びについて紹介しています。
    人間文化学類 英語コミュニケーション専攻での学びの参考にしてください。

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