2019年度 海外留学便り No.5

人間文化学類 英語コミュニケーション専攻
佐藤明日香

2020年が始まったと同時にブリスベンでの留学生活も残り一か月を切りました。まだ少し肌寒かった8月が恋しいくらい、夏が始まってからは連日茹だるような暑さが続いています。さて、今回の留学便りは前回の続きから書こうと思います。

10月から11月にかけて新たに6人の留学生が加わり、より国際色豊かなクラスになりました。ちなみに私の通っているACU(Australian Catholic University)の語学の授業にはクラス分けテストがなく、クラスは一年間変わりません。しかし、新しいタームは前タームよりも学習内容がさらに難しくなります。様々な課題やグループプレゼンテーション、エッセイの授業にも今タームから参加します。特に私が大変だと感じたのはグループプレゼンテーションです。1か月前にグループ毎にテーマが発表され、そこからサブトピックを立ててリサーチをし、パワーポイントやスクリプトを作ります。リサーチには様々な条件があり、情報を探し出すことは容易ではありませんでした。プレゼン本番では多くの生徒がスクリプト無しで一人5分間、自分たちがリサーチした結果について話し、その後のディスカッションでは自分の経験や意見、自国の取り組みについて堂々と発言していました。そんな中で私はあまり自分の意見を発言することが出来ませんでした。なぜなら私は日本について、政府や自治体が行っている取り組みについて知らな過ぎたからです。EAP(English for Academic Purposes)クラスのみんなは自国の現状に関心を示し理解しており、そのことを踏まえた上で自分の考えやアイディアを発言していました。この時私は、英語や他国の文化について学ぶ以前にもっともっと日本について知らなければいけないと強く感じました。また、私たちのグループは「オーストラリアにおける人種差別」についてプレゼンをし、ディスカッションを行いました。私は日本にいるときもオーストラリアに来てからも人種差別を感じたことは今までありませんが、EAPの生徒の中には実際に人種差別を感じた生徒もいて、決して他人事ではないのだと改めて感じました。今回のプレゼンは私にとって強く心に残るものになりました。

  • プレゼンテーション中の様子
    プレゼンテーション中の様子

学習面以外では10月の終わりにACUの学部生に混ざり、サンシャインコーストにある有名なビーチへ行ってきました。私を含めた3人だけが語学の生徒だったので、多くの知らない学部生と交流ができ、とても良い思い出になりました。また、今タームの最終週ではSECRET SANTAというプレゼント交換のパーティーを行ったり、近くのビーチに行ってBBQをしたりしました。そして最終日にはEAPの卒業式がありました。今タームまでの成績が良かった生徒が語学学校を卒業して翌年2月からACUの大学生になります。それゆえに、この日が現在のEAPのメンバーで会える最後だったので少し寂しく感じました。

12月13日からの休暇では、クリスマスパレードを見に行ったり、ビーチに行ったりしました。また、クリスマスと翌日のボクシングデーにはホストマザーの親戚が約20人来てクリスマスパーティーを行いました。大きなクリスマスツリーや一人につき何十個もプレゼントがもらえるオーストラリアでのクリスマスはとても羨ましいと思いました。私もプレゼントをたくさん頂き、いろいろな人と楽しく会話をしてオージースタイルのクリスマスを満喫することが出来ました。またオーストラリアのクリスマスは親戚がたくさん集まるので、日本のお正月みたいだなと感じました。

  • Secret Santa party
    Secret Santa party

クリスマスが終わり12月29日から1月3日まで私はブリスベンを離れ、ニュージーランドのオークランドへ行ってきました。私の友達が2年間ニュージーランドに住んでいたので、現地で待ち合わせて、5泊6日の観光をしてきました。年越しは南半球最大のスカイタワーの下で過ごし、2日間は一人で行動して土ボタルのいるワイトモ鍾乳洞やシティーなどへ行ってきました。年末年始と言えば厚着をして、こたつに入って温かいものを食べるというイメージでしたが、南半球では薄着でアイスを食べて過ごしたり、クリスマスの飾りが残っていたりして個人的には年末年始を日本ほどは感じることはありませんでした。しかしニュージーランドは、時差の関係で日本より4時間早く新年が始まることもあり不思議な気分になりました。

  • オークランドでのカウントダウン
    オークランドでのカウントダウン

夏休みが終わりに近づき、ACUでの学習やホストファミリーとの生活も終わりに近づいてきました。この留学生活は楽しいこと、成長したなと思えるところがあった一方で、自分の思っていることや意見が伝わらなくて悔しい思いをしたり、自分の知識不足を感じたり、全てが楽しかったわけではありません。しかし、その悔しいという感情があったおかげで私はもっと努力しようと思うことが出来ましたし、自分の課題も把握することが出来ました。また様々な背景を持った人達のスピーチを聞く機会がACUでは多々あったことで、たくさんの異なる価値観や主張に触れることが出来ました。この後は、ブリスベンインターナショナルというテニス観戦に行く予定等もあり、楽しみな事がたくさんあります。最後まで楽しみながら、留学に来ることが出来たことに感謝し英語力向上のために邁進したいと思います。

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