2019年度 海外留学便り No.6

人間総合学群人間文化学類英語コミュケーション専攻 
土居 百々香

半年間の留学生活が終わり、これが最後の留学生便りです。本当によく頑張ったと自分自身に言える半年間でした。留学生活最後の一か月間についてご紹介いたします。

まずは学校生活についてお話します。年が明け、2020年になるとすぐに最後のタームが始まりました。この半年間、全部で4タームあるので、最後のタームは大体の授業の流れを把握し、学校に行く道も見慣れた景色になっていました。最後といっても何も変わらず、いつものメンバーと変わらず楽しく日々を過ごしていました。

私の大学は1タームが終わるごとにテストがあり、合格したら次のクラスに行けるシステムなので無事に毎回のテストに合格し、途中で飛び級もした私の最後のクラスはELICOS(English Language Intensive Course for Overseas Students:オーストラリアでは留学生などに英語を教える学校)の中で一番上のクラスでした。このクラスを卒業すると、本学の大学生になる資格がもらえるので、私以外のクラスの友達は全員、卒業後に大学生やファウンデーションやマスターなどのそれぞれの専攻に行きます。だから、クラス全体のモチベーションも高く、授業の内容も面白くて、毎日自分の英語力の向上を感じていました。

放課後は図書室で勉強をしたり、夜は中国出身のルームメイトと家のスタディールームで勉強したりしながら、時間をうまく作って友達やホストファミリーとの時間も楽しみました。帰国日は土曜日の朝でその週の月~水曜日までテストというタイトすぎるスケジュールだったので、ホストファミリーとの時間を作るために、ターム初めからコツコツと復習し、半年間で一番効率よく勉強ができました。そして、一番上のクラスのテストも無事合格し、Highest level achievementと書かれた卒業証書を受け取ったときは途轍もない達成感でした。合格したことももちろんですが、英語力だけでなく自分に合った効率的な勉強法もこの半年間で見つけることができたので、頑張ってよかったと心から思います。

帰国日が近くなると一つ一つのことが大切な時間になっていきます。毎日通った家から駅までの道も、友達とのランチや遊ぶ時間も、もちろんホストファミリーとの時間も、もうすぐ終わってしまうのだと思うと毎日悲しい気持ちになりました。

帰国する週は、たくさんのイベントがありました。まずはいつも一緒にランチを食べていたメンバーと最後の食事です。私がリクエストした素敵なカフェで美味しいランチを食べ、写真を撮ったり、たくさん話したりして最高の時間を過ごしました。最後には手紙とプレゼントをもらい、別れるときはハグをして、悲しくて涙が止まりませんでした。また、クラスメイト全員からサプライズでケーキと手紙の寄せ書きももらいました。卒業式に別のクラスの友達がわざわざお祝いに来てくれて、手紙をくれたり、オーストラリア出身の一番仲良しの友達もプレゼントと手紙をくれたりしました。彼女は日本が好きで少しだけ日本語を習っていたのですが、最後にくれた手紙がなんとすべて日本語で書かれていて、内容もですが、一生懸命書いてくれたのが伝わって、また泣いてしまいました。

そして、ホストファミリーとの最後の夕食は私がずっと前の日からリクエストしていたコーンビーフという絶品牛肉料理をメインにしたスペシャルディナーを用意していただきました。夕食の後はいつもしていたカードゲームをして、用意していた大きな花束とそれぞれへの手紙とプレゼントを渡し、そのあとは映画を家族で観ました。ですが、半年間も一緒に生活していると、それらがあまりに日常すぎて、全く最後という気がしませんでした。

帰国日当日、朝の便だったので家を6時には出発しなければいけなかったのですが、ホストファミリー全員が一緒に早起きして、わざわざ空港の出国ゲートまで送ってくれました。彼らとお別れをするときが一番寂しかったです。この半年間で一番良かったことは、間違いなく、この素敵なホストファミリーに出会えたことです。感謝してもしきれません。

この半年間の留学生活を通して、英語力の向上だけでなく、意欲的に勉強することの大切さや、日本の良さや、言語学習の面白さ、自分の英語の勉強においての課題点など多くのことを学びました。オーストラリアに行かなければ絶対に出会えなかった最高のホストファミリーと友達との出会いも、旅行した思い出も、現地で生活して感じた海外の文化も一生ものの宝物です。オーストラリアで経験したすべてのことが必ず自分の人生の糧になると確信しています。留学生活が終わっても、私の英語の勉強はまだまだ続きます。見つけた課題点をもとに、世界中にいるたくさんの友達やホストファミリーとまた会う時に成長した姿で会えるようにこれからも頑張りたいです。

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