2019年度 海外留学便り No.4

人間総合学群人間文化学類英語コミュケーション専攻
池田夏未

まだまだたくさん時間があると思っていた6か月の留学も、折り返し地点を過ぎてしまいました。私にとってこの3ヶ月間は、新しい事や刺激的な日々の連続で本当にあっという間でした。季節は夏を迎え、真夏のクリスマスが待ち遠しいですが、昼夜の寒暖差が激しくまだまだ春用のコートが手放せません。メルボルンの街中はクリスマス一色で、メルボルンで一番古い駅であるフリンダースストリートステーションの横には、カラフルなライトに彩られた大きなクリスマスツリーが飾られています。
ホームステイでは、ホストマザーのサマンサさんとその息子さんの8歳のルパート君と一緒に、11月最後の土曜日にスウェーディッシュチャーチで毎年開催されるクリスマスマーケットに行きました。この教会はメルボルン一の高級住宅街にあり、お伽話にでてくるような真っ白い教会と広い芝生に、北欧からたくさんのショップが出店されていました。多くのお店で、ノルウェーやフィンランドなどのスカンディナビア半島周辺の国々出身の方や、北欧をルーツに持つ方々が働いており、ホストマザーとお店を見て回りながら北欧流のクリスマスについて知るのは新しい発見になりました。日本のクリスマスでよく使われる色をイメージすると、ツリーの緑とサンタクロースの赤と白が頭に浮かびますが、お店に並んだオーナメントは赤、白、そして何故かグレーが使われたものがとても多かったです。ランチにはデンマーク料理のオープンサンドとスウェーデンのジンジャーケーキを頂きました。メルボルンに居ながら多様な国の文化に触れることができるのも、多文化主義のオーストラリアのいい所だなと感じています。

  • スウェーデンのクリスマスオーナメント
    スウェーデンのクリスマスオーナメント

学校では、11月の最初の週に次からのタームのレベルを決める大きなテストがありました。リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能に分けられたテストは今までの10週間の授業内容をカバーしておりハードな内容でしたが、無事にテストをクリアすることができました。特にライティングのテストは、2時間で序論から本論、結論までのエッセイを書く必要があり、エッセイの内容も自分の意見を授業で習ったフレーズを使って正確に述べなければならないのでとても大変でした。以前から私はライティングが一番苦手で、英語で文章を書くのにいつも時間がかかっていたので、自分の書きたい文章を的確に素早く書けるようになる為に授業以外でもたくさん練習をしました。ライティングの結果は100パーセント中71パーセントだったので、まずまずの結果だったと思います。しかし、このエッセイの課題をきっかけに自分のライティングにも少し自信がついてきたので、これからもライティングの力を付けるために努力していきたいです。テストが終わり、レベルがあがってからの授業では、4,5人で活動するグループ授業が多くなりました。ケーススタディやプレゼンテーションをグループのみんなで行うのはなかなか難しく、意見がまとまらない時も多くありますが、お互いに教え合いながら相手の意見を慎重に聞くことの大切さや、時には自分の意見を通すことの重要性を日々のグループ学習で感じています。みんなで助け合いながら取り組む課題は終わった後の達成感も大きく、また、活動中も楽しい雰囲気で進めることができ、個人の活動よりも高いモチベーションで授業ができていると思います。

  • グループ授業での話し合いの様子
    グループ授業での話し合いの様子

10月にあった1週間の休暇には、同じクラスの、サウジアラビアからの学生のミシェルさんに誘ってもらい、クラスの友達5人でシティから車で3時間ほどのところにあるグランピアンズという国立公園に行きました。公園といっても大部分が山で、山の頂上付近にある展望台から見える景色はとても美しかったです。また夕方には、野生のカンガルーの群れを見ることもでき、オーストラリアの美しい大自然を感じることができるとてもよい1日になりました。自ら進んで合計6時間以上も運転してくれたミシェルさんにはとても感謝していますが、オーストラリアとサウジアラビアではハンドルが左右逆な上、ミシェルさんはオーストラリアで初めての運転だったので、山道のドライブは少しスリリングでした。

  • グランピアンズ国立公園
    グランピアンズ国立公園

12月に入るとメルボルンはホリデーシーズンとなり、私が通うヴィクトリア大学も約3週間の休暇があります。真夏のクリスマスとホリデーを目一杯楽しみつつ、残りの日々も様々なことにチャレンジしていくつもりです。

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