2017年度 海外留学便り No. 9

国際文化学科 窪野希笑子

オークランドに留学して、すでに5か月経ちました。ニュージーランドの日差しは強いものの、からっとした夏になり、一日の日照時間は15時間くらいで日光を楽しむには絶好の季節です。※

  • Micheal Joseph Savage Memorial Park with my friends
    Micheal Joseph Savage Memorial Park with my friends

私が通うオークランド大学のEnglish Language Academy(ELA)には、General Englishと Academic Englishの2つのコースがあります。私が学習しているGeneral Englishは、社会やビジネスなどの場面における英語でのコミュニケーション力を向上させるためのコースです。また、Academic Englishに進む過程としてGeneral Englishでボキャブラリーやグラマーを学習する学生もいます。General Englishは、コミュニケーションに特化しているためペア、グループワークが多いだけではなく、先生方が英語の発音をするために必要な口の動かし方、声の出し方や自習する上でのアドバイスやテクニックを教えてくださいます。クラスはCEFR levelに沿ってElementary(A1), Pre-Intermediate(A2), Intermediate(B2), Upper-Intermediate(B2), Advanced(C1)と別れています。Academic Englishは大学に入るための、アカデミックなボキャブラリーやグラマーがある程度使えることが前提となっています。大学進学のための基礎的なスキルである、一般的なレポートや、新聞記事に基づいて2000語以上のレポートを書いたり、定期的にクラスメイトの前でプレゼンテーションの練習をしたりすることに特化したクラスです。

  • Sunset at Mt Victoria
    Sunset at Mt Victoria

ニュージーランドに到着してからホームステイをしています。ホストマザーは小学校の先生で、とても面倒見がよく、ホストスチューデントである私のちょっとした変化も見逃さずに、気にかけてくれるとてもやさしい方です。最初の頃はその日に勉強したことなどについて話すだけでしたが、ニュージーランドの教育やその制度についてもともと興味があったので少しずつそういった専門的なことをホストマザーに聞くようになりました。最近では、日本の教育制度について説明したり、MaoriとKiwiの現実について話を聞いたり、お互いにその時々のニューストピックに関する意見をシェアし合ったりするようになりました。ホストマザーはThe University of Aucklandで学んだ人で、時に思いがけない側面からアプローチするので、日々の会話から私自身の考え方を大きく変化させてくれます。ホストシスターはAuckland University of Technologyで医師になるために日々一生懸命勉強しています。言語学についても学んだことがあるので、英語の発音の仕方やライティングのチェックなどをしてくれます。特に、ホストシスターがたまにしてくれるKiwi独特の表現のレクチャーは楽しいだけではなく、実際に日々の会話で使えるものばかりでとても勉強になります。

  • Waterfront near Britomart
    Waterfront near Britomart

私はELAに入った当初はIntermediateのクラスでした。授業はある程度の基礎的なボキャブラリーやグラマーを知っていることをベースに、似ているグラマーのニュアンスの違いを学習し、ボキャブラリーの強化もしました。テキストのトピックもジェンダー、環境問題、文化の違いに関わる問題など、母語でもなかなか自分の意見を言うのは難しいものが多かったでのすが、様々な地域・国から来ているクラスメイトの意見を聞くのはとても興味深く、英語だけではない学びができたと思います。
ELAに通い始めてから約2か月後の月例テストで、ボキャブラリー、グラマー、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングのそれぞれの項目で80%以上という上のクラスに上がるのに必要な条件を満たすことができ、Upper-Intermediateのクラスで学習しています。毎日1コマ目は、様々なアクティビティを行い、問題を解いている中でわからない点があれば各自先生に質問をする形で英語に関わるすべてのスキルをカバーした授業でした。また、適切な文法を知っているからこそ、あえてカジュアルな文章の書き方・話し方も学び、その上でよりアカデミックな表現を学習しました。テキストで扱われているトピックに関してはIntermediateレベルと大きな変化はありませんが、より具体的かつできるだけ同じ表現を使うのを避けて自分の意見を述べる力が求められます。2コマ目はAdvancedの学生と合同のクラスで、コミュニケーションクラスとIELTSクラスの2つのクラスがあります。私はコミュニケーションクラスを選び、Advancedの学生たちとの会話から新たに知るボキャブラリーやフレーズがあるのでとても有意義な学習をしています。最近行ったプロジェクトは、グループに分かれてコマーシャルを作成した後にクラスで発表したり、グループでトピックを決めてからCity Centreでアンケート調査を行い、そのアンケートを分析しスライドを作成して、プレゼンテーションで発表するというものでした。
さらに、1月末に行われた月例テストでそれぞれのスキルで必要なスコアを満たし、今はAdvancedクラスで勉強しています。日々授業に追い付くことで精一杯ですが、中でも1クラス目の月水金に行うquick reading, writing, speakingにいちばん苦労しています。2~5分という決められた時間内に、与えられたテーマについて書いたり、話したりします。また、記事が渡されて7割ほど理解した上で、どのくらいの速さで読めるか試されます。使っているテキストも難しい単語が多く、少しでもわからないことは先生に直接聞き、帰宅後は復習を入念に行ったり宿題に取り組んだりする日々です。帰国するまであとわずかですが、少しでもよりナチュラルに英語をしゃべれるように精進したいと思います。

  1. ※ 本内容は、人間文化学類 英語コミュニケーション専攻の前身である国際文化学科のカリキュラムについて紹介しています。
    人間文化学類 英語コミュニケーション専攻での学びの参考にしてください。

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