2025年度 入賞作品

佳作

池田 寛淑「宿場町に息づく記憶と未来 光の元で祈る〜教会建築を巡る旅〜」

担当教員:小川 弾

目に見えないけれど、確かにそこにある。なぜ人は祈るのか。扉を開けた時の温度感、光の筋、音の響き。空間には歴史とともに目に見えない営みが何層にも重なり、積み上がっている。このような空間を前にしたとき、人は静かに己を受け入れ、見えていない事実を確信する。

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担当教員講評

祈りをテーマに17の教会建築などを解説する旅の記録である。まだ方向性の定まらぬ中、迷いを振り切るように旅に出た。ただ、変わらずに持ち続けていたのは『祈り』という原初的な行為への関心であった。自ら歩んだ旅路を、本人の言葉を紡いだエッセイと手描きスケッチが織りなす旅行記へと昇華した。人柄の伝わる柔らかい文章からは本学類での学びや学生生活も垣間見える。ブックデザインも本人の手によるものだ。この本を片手に旅に出たくなる一冊である。

(評/小川 弾)


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