7/12(日)オープンキャンパス後記「アニメのヒーローが“マージナル・マン”である理由」
2026/07/15
7月12日(日)国際日本学科オープンキャンパスでは、日本のアニメ作品を手がかりとして“マージナル・マン”と多文化共生の意義についての体験授業が実施されました。
“マージナル・マン”(Marginal Man)とは、異なる二つ以上の集団の境界に位置し,その両方(複数以上)の影響を受けながらもいずれにも完全に属しきれない「境界線上に存在する人間」という社会学の概念です。
安井裕司先生による体験授業では、手塚治虫の「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」など懐かしい昭和のアニメをはじめ、平成・令和のアニメに至るまで、いろいろな作品を事例として講じられました。主人公が“マージナル・マン”である理由とはなにか?を問えば、すなわち、二項対立の“中間”という特殊な立ち位置に主人公が身を置くからこそ「ヒーロー」となり得るとのことでした。
そして、それは「ヒーロー」ではなく、私たちも留学や旅行を通じて(あるいは映画鑑賞を通じて)小さな(疑似的な)「マージナル・マン」になることができます。
現代社会に生きる私たちの周囲を見わたせば、国籍や社会、文化など異なる多数の“集団”が存在します。そのような中で、共生社会の構築を目指すならば、私たち一人一人が「マージナル・マン」の感覚をもっていがみ合う双方の関係を相対化し、いかに共生すればよいのかを想像することが重要であることを確認するひと時となりました。
次回7月26日(日)のオープンキャンパスは、午前(9:30-12:30)と午後(14:00-17:00)の2回開催です。季節はいよいよ夏の本番を迎えますが、自然あふれるkomajoキャンパスにて皆さまのご参加を心よりお待ちしています。
国際日本学科教員



