大阪ユネスコ協会・国際理解セミナーに参加して(国際日本学科1年)
【ミャンマー地震とその後: 震災復興と内戦の現状】を振り返って

5月18日(日)、大阪ユネスコ協会主催で「ミャンマー地震とその後: 震災復興と内戦の現状」というZoomセミナーが開催されました。

周知の通り、3月28日にミャンマーではマグニチュード7.7の大地震が発生し、大きな被害が出ました。

今回、駒沢女子大学のミャンマー出身の友人2人(ノージュリア・セーさん、ミャ・ボンー・キンさん)が、地震の影響、復興の現状について報告することになり、私(張)も、司会を担当することになりました。

発表されたノージュリア・セーさん(本学観光文化学部観光文化学科1年)は「ミャンマー地震:過去、現在、未来」という題で、ミャンマーにおける震災の歴史を振り返った上で、この歴史が忘れられていたことが3月の地震の影響を大きくしたことを指摘しました。ミャ・ボンー・キンさん(本学人間総合学群観光文化学類3年)は、震源地の近くのマンダレー出身であり、「ミャンマー地震:震源地マンダレーの状況」というタイトルで、震災の影響が大きかったマンダレーの現状を知らせてくれました。その他、大阪ユネスコ協会青年部代表のチョーリントンさんから、地震後のミャンマー内戦の現状を、特に地方の観点から報告していただきました。

最後に、特別講演「ミャンマー地震が問うこと:日本からの視点」として本学観光文化学部観光文化学科のミャンマー出身のゼイヤー・ウィン先生がお話しされました。その中で、日本防災プロジェクトがミャンマーの地方において展開されていたことを教えていただきました。現在、内戦で日本からの支援が途切れていることが何よりも残念に思えました。

ミャンマーは内戦中であり、地震による人的被害や財産被害、特に家屋倒壊、インフラ破壊(道路、橋、通信)が追い打ちをかけています。経済的な損失も計り知れません。正直、ミャンマーだけの力によってこの二重苦を脱することは難しいでしょう。ゼイヤー先生のお話しにもあったように外部の支援は不可欠であることは明らかです。

では、私たちに何ができるでありましょうか。この問いも重く、司会を担当しながら答えを見つけられない自分を情けなく思っていたのも事実です。ただ、このようにミャンマーの現実を知ることができたことが、何よりもの収穫となりました。今後、何ができるかを、友人たちと真剣に考えていきたいと思います。

駒沢女子大学共創文化学部国際日本学科1年 張明鈺

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