児童養護施設の現場で働く卒業生(2020年卒業・橘くるみ先生)

2018年度に入学し、2020年度に新卒で実習先の箱根にある児童養護施設、強羅暁の星園に入職しました。

在学当時は全力で実技科目を楽しみ、座学で基礎を学んでいました。当時先生方がおっしゃっていた数々の言葉が現場で働く今、心によぎります。「『子どものメガネ』をつけて子どもの感じていることを考察してみてね」と、学内の森を散策する授業がありました。すると、いつも気がつくことができなかった小さな花や虫、風や木漏れ日の心地よさ、土や葉の香りに心躍り、クラスメイトと互いに見つけたものを見せ合うことができました。

「子どものメガネ」は対人援助職において欠かせないものなのだと、現場に出た今、初めてその意味を実感しています。子どもの行動には理由があって、それに気づくためには「子どものメガネ」が必要です。一見問題行動に思えることも、本当の理由は全く違うところにあったり、さまざまな気持ちに気がついてほしいという子どもからのメッセージだったりします。そんな毎日の中で成長し、少しずつ自立していこうとする彼らの力強さを感じたときはとても幸せです。

駒沢女子短期大学で教えていただいた「子どものメガネ」を忘れないように、これからも楽しく子どもと一緒に成長していきたいです。

2020年3月卒業 橘くるみ

  • 橘くるみ先生
    橘くるみ先生
  • ハロウィンを子どもたちと楽しみました
    ハロウィンを子どもたちと楽しみました

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