幼保連携型認定こども園の現場で働く卒業生(矢の口幼稚園乳児部:2022年度卒業・竹内先生、2023年度卒業・井上先生、2008年度卒業 施設長・藪下先生)
2025/08/19
本校と同じ市内、稲城市にある幼保連携型認定こども園 矢の口幼稚園乳児部で勤務し、現場で活躍されている駒沢女子短期大学保育科卒業生3名の先生にインタビューをさせていただきました。
まず、竹内花恵先生(2022年度卒)、井上瑛悠歩先生(2023年度卒)のお二人にお話を伺いました。
Q1.担当しているクラスについて
竹内先生・井上先生:現在、2歳児クラスを担当しており、18名の子どもたちを4人の保育者で保育しています。
Q2.保育の楽しさややりがい、保育者になってよかったと思うこと
竹内先生:以前、友達と手をつなぐことができなかった子が、初めて手をつなげるようになった姿にとても感動しました。また、英語しか話せない外国籍の子どもと少しずつコミュニケーションがとれるようになり、気持ちを表現してくれたこともうれしい経験です。こうした小さな成長の瞬間に立ち会えることは、保育者ならではの喜びだと感じています。子どもが「できなかったこと」を「できるようになった」ときに一緒に喜べること、そして卒園後も懐いてくれる姿に、やりがいを感じています。
井上先生:子どもたちの成長を間近で見守れること、そしてその成長を同僚や保護者と一緒に喜び合えることにやりがいを感じています。大学時代、実習で大変だった経験を乗り越え、今こうして夢だった「子どもに関わる仕事」に就けたことは、私にとって大きな自信となっています。また、保護者の方から感謝の言葉をいただいたときには、自分の仕事が誰かの役に立っていると実感でき、心から保育者になってよかったと思います。
Q3.仕事以外のリフレッシュ方法
竹内先生: 気分転換にはスポーツをしています。ランニングや筋トレのほか、土日には社会人ソフトボールのチームでプレーしています。また、温泉に行ったり、友人との食事やショッピングもリフレッシュの方法です。
井上先生:猫と過ごす時間が癒しです。読書や推し活、ショッピング、そして1000ピースのジグソーパズルにも挑戦しています。自分だけの時間を満喫することで、心をリセットしています。
Q4.今後の目標について
竹内先生:日本の保育をしっかりと学びながら、将来的には海外でも通用する保育者を目指したいと考えています。
井上先生:外国籍の子どもや特別な支援が必要な子どもたちなど、多様なニーズに対応できる保育者を目指し、知識をさらに深めていきたいです。
Q5.駒沢女子短期大学での思い出
竹内先生:教員と学生の距離が近く、困ったことがあっても相談しやすい環境だったことが印象に残っています。
井上先生:教員との距離が近く、安心して学べる環境が整っていたことが、駒女を選んでよかったと感じる理由です。特に身体表現発表会の経験は、子どもの目線に立って考える貴重な学びとなりました。
左)竹内花恵先生(2022年度卒)
右)井上瑛悠歩先生(2023年度卒)
次に、矢の口幼稚園乳児部 施設長:主幹保育教諭 藪下智世先生(2008年度卒)にお話を伺いました。
Q1.竹内先生と井上先生お二人について
藪下先生(管理職):お二人とも一生懸命に取り組んでおり、まじめで学ぶ姿勢がとても素晴らしいです。これからの成長が楽しみな、期待の保育者です。
Q2.保育者としてのやりがいについて
藪下先生:やりがいを感じるのは、やはり「子どもたちの育ちを見守れること」です。また、管理職としては「先生たちが働きやすい環境」や「子どもたちが安心して過ごせる環境」をつくることに力を入れており、それが実現できたときに大きなやりがいを感じます。
Q3.今後の展望ついて
藪下先生:これからも常に学び続けていきたいと考えています。保育の知識や常識は日々変化するため、時代に合った新しい情報を取り入れながら、自分自身もアップデートしていきたいです。若い先生たちが学んできた最新の知見にも、しっかり耳を傾けていきたいと思っています。
Q4.駒沢女子短期大学での思い出
藪下先生:2年間は忙しくて大変でしたが、気持ちを分かち合える友人と出会えたこと、発表会などを通して協力し合いながら何かを成し遂げる経験ができたことは、大切な思い出です。ほとんどの学生が同じ授業を受けていたため、友人関係が築きやすい環境でもありました。
Q5.保育者を目指す方へのメッセージ
藪下先生:「自分が楽しいと思えること」に、どんどん興味を持ってください。保育の仕事は「頑張らなきゃ」と思いがちですが、プライベートでの興味や楽しみも、保育の現場で活きてきます。いろいろなことを楽しむ気持ちを大切にしてください。
保育科卒業生の竹内先生、井上先生、藪下先生、貴重なお話をありがとうございました。お三方の温かいお人柄や保育への真摯な思いから、保育の魅力と可能性があらためて伝わってきました。
70年以上の歴史を持つ駒沢女子短期大学 保育科では、これまでに12,000人以上の卒業生が巣立ち、今もなお多くの保育現場で活躍しています。これからも、子どもたちの未来を支える保育者の育成に力を注いでまいります。