保育科1年生対象「保育実習指導Ⅰ」特別講演会

10月19日から始まる保育実習は、1年生にとって、初めての保育園での2週間の実習です。その事前指導として、7月20日(火)に、実習園としてもお世話になっている、かわの風保育園園長 馬嶋千枝美先生にご講演いただきました。新型コロナ感染症感染拡大防止の観点から、Webでの講演でも構いませんとご連絡しましたが、「ぜひ対面で学生さんの前でお話したいので、伺います」とおっしゃってくださり、対面での講演会が実現しました。

タイトルは「はじめての保育園実習-保育園は楽しい、子どもは可愛い」です。1時間のご講演内容は、①保育園の役割、保育士の役割について ②園児の保護者に対する保育に関する指導 ③保育実習にあたっての心構えについてでした。実習では園児の保護者対応はしませんが、保育士の仕事は子どもたちとかかわるだけでなく保護者対応等も大事と、馬嶋先生は、就職後のことにも触れて、「口頭や連絡帳でのやりとり、個人面談、保育参加等を通して、何よりも保護者との信頼関係を築くことが大切。また、発育で配慮を要する児童、児童虐待などについては、関係機関との連携も大事な仕事内容ですよ」とお話くださいました。卒業後、保育者として就職したときのイメージがつかめて、短大でのいろいろな授業が大切であることを実感した学生も多かったことでしょう。

ご講義の中心は、保育実習にあたっての心構えについてでした。①守秘義務 ②挨拶 ③感染症の予防 ④子どもと遊ぶときのこと ⑤正しい言葉遣い ⑥笑顔 ⑦化粧や身だしなみ ⑧些細なことでも報告・連絡・相談することなど、一つひとつの項目を先生のご経験を交えながら伝えてくださいました。やさしい口調で、子どもたちとの微笑ましいエピソードを織り込みながら、具体的に保育現場のさまざまな観点から保育所実習の土台となる実習生の心構え等について、丁寧にお話いただき、学生たちも時には思わず笑顔になりながら熱心に聞き入っていました。お話の中に「楽しい」という言葉がたくさんありました。

初めての保育所での実習、それも2週間(12日間)という、学生たちにとっては気の遠くなるような長い実習期間。不安いっぱいだった学生たちは多かったと思います。馬嶋先生のお話を伺って、学生たちの不安は相当払拭され、「楽しい」という言葉がインプットされたようです。この特別講演会を通して、学生の保育実習への意欲は高まったようです。

ご講演終了時には、「質問がある学生さんは送ってくださいね。お返事しますから」と馬嶋先生からお話があり、ご講演後の学生たちの感想文の中には、お礼の言葉や質問が書かれていました。お礼状とともに学生の感想文をお送りしたところ、全員の学生の感想文に、一枚一枚丁寧なコメントや質問へのお返事が書かれたレターパックがとどきました。学生に早速返却すると、「え? すごーい」「うれしい」という声が上がりました。コロナ禍の中、特に現場でのお忙しい時に、お返事にどれだけの時間をかけてくださったのか、と胸熱くなる思いでした。

学生たちは、実習に対して「楽しみ」「楽しい」という気持ちに加えて、実習を受け入れてくださる保育園で、「未来の仲間を育てたい」という思いを持って受け入れてくださることを、しっかり受け止めたようです。馬嶋先生、ご講演ありがとうございました。

  • 学生たちの実習に向けての意欲がより高まりました
    学生たちの実習に向けての意欲がより高まりました
  • たくさんのエピソードや写真から、これから始まる実習のイメージが膨らみます
    たくさんのエピソードや写真から、
    これから始まる実習のイメージが膨らみます

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