「保育実習指導Ⅲ」による施設見学―東京都児童相談センター

「保育実習指導Ⅲ」を履修している学生達と7月25日(水)に東京都児童相談センターを訪問し、研修を受け施設内の見学もさせていただきました。児童相談所は18歳未満の子どもとその家庭のあらゆる相談に応じる専門機関で、児童福祉法の規定に基づき設置されています。ここはセンター機能を備えた中心となる児童相談所です。東京都子供家庭総合センターの中にあり、他に東京都教育センター、警視庁新宿少年センターも併設され、相互に連携をとり効果的な支援ができるようにしています。
はじめは研修室でDVDを視聴しながら、担当者の話を伺いました。様々な相談があるなかで「養護相談」が最も多く、なかでも児童虐待が約6割を超えています。虐待が多くなった理由として、親の面前DV(ドメスティック・バイオレンス)が「心理的虐待」に含まれたことによります。
児童相談所に勤務する児童福祉司(ケースワーカー)や児童心理司、医師などの仕事内容、また実際にどのような援助が行われているかについて話を聞きました。直接訪れる来所相談のほか、電話相談も受けています。土日、祝日を含め、24時間365日通年開所しており、緊急事態に備えています。
担当者から研修を受けた後は、施設見学を行いました。実際に使用している相談室や子どもの治療指導事業が行われている部屋などを見ながら、さらに詳しい話を伺いました。学生たちも熱心にメモを取り、質問するなど、実際に訪問してみないとわからないことがあり、有意義な施設見学となりました。

  • 担当者の話に聞き入る学生達
    担当者の話に聞き入る学生達
  • センター入口の前で
    センター入口の前で

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