施設見学(国立市、滝乃川学園)

6月4日(土)に、保育科1年生が「特別支援教育Ⅰ」の授業の一環として、障害児入所施設である「滝乃川学園」の見学に行きました。
「滝乃川学園」は、1891(明治24)年、石井亮一・筆子夫妻によって創立された日本で最初に創設された知的障がい児のための教育・福祉施設です。滝乃川学園の歴史は日本の障がい児福祉の歴史とも言えるでしょう。以前は現在の東京都北区にありましたが、現在は国立市に移り、本体施設の他にもグループホームやヘルパー派遣等、様々な事業を展開しています。
今回は、石井亮一・筆子記念館で、館長米川覚先生から滝野川学園の創設や歴史に関するお話を伺い、これまで学校で学んできた児童福祉の歴史について、実際にその先駆けともいえる施設を訪問し、法制度の無い中、どうやって施設運営がされてきたのかを知る、とても良い機会となりました。

  • 石井亮一・筆子記念館館長の米川覚先生から、滝乃川学園の歴史について説明を受ける学生たち
    石井亮一・筆子記念館館長の米川覚先生から、
    滝乃川学園の歴史について説明を受ける学生たち

その後、聖三一礼拝堂へ移動し、『天使のピアノ』を見せていただきました。『天使のピアノ』は、1885(明治18)年に製造された日本に現存する最古のアップライトピアノです。鍵盤上の板の中央に、2人の幼児を抱いた天使が描かれているガラスが嵌めこまれていることから『天使のピアノ』と呼ばれています。そのような貴重なピアノで、本学の学生2名が演奏させていただきました。一曲目はC.ドビュッシー作曲の「アラベスク」で、学生たちはピアノの音色の美しさに聞き入っていました。二曲目は、アンジェラ・アキの「手紙~拝啓十五の君へ~」で、学生全員で合唱しました。ピアノの音色に合わせて、歌声が礼拝堂に響き渡り、学生たちの感動している様子が伺えました。演奏した2名の学生に感想を聞いてみると、「今まで弾いたことのあるピアノと違い、新鮮な体験だった。」と、喜んでいました。最後に、他の学生たちも自由にピアノに触れることができる時間を頂き、とても貴重な体験となりました。

  • 聖三一礼拝堂
    聖三一礼拝堂
  • 代表学生が弾く「天使のピアノ」調べに耳を傾ける学生たち
    代表学生が弾く「天使のピアノ」調べに耳を傾ける学生たち

※写真・記事の掲載については、滝乃川学園の許可を頂いております。

滝乃川学園HP

http://takinogawagakuen.jp/

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