「児童文化Ⅰ」ブンブンゴマをつくろう

「児童文化Ⅰ」は、子ども文化の意義や子どもの遊びの重要性を学び、実際の制作活動や遊びの体験学習を通して知識や技術を身に付けていく授業です。授業では、身近にある素材を活用して遊びに必要なものをつくって遊びます。これまでに「ストロートンボ」、「音の出る楽器」、「願い凧」をつくり、自分で遊んだり、子どもたちと遊ぶときの言葉がけや関わり方を考えたりしてきました。

どのおもちゃも材料は身近にあるもので、廃材を再利用します。いつもなら捨ててしまうものでも、一度立ち止まって「捨てる前に遊ぶものができないかな?」と考えてみると、いろいろな可能性が広がります。高価なお金を出して買ったものだけがおもちゃではありません。自分で工夫して作ったおもちゃで楽しく遊ぶことができることを、子どもたちに伝えていきたいと思います。

5月21日(金)の授業では、ブンブンゴマをつくって遊びました。ブンブンゴマは、円盤(ディスク)の中心に2つの穴をあけることがポイントです。穴にタコ糸を通して2本一緒に丸結びすれば完成です。実際に回してみたときにどう模様が変化するかを考えて、柄や模様、着色の仕方を工夫する姿も見られました。

遊び方は、まず糸を両手で持ち何度か回転させて糸がねじれた状態にします。その糸を引っ張ったり緩めたりすると、ブンブンゴマは回り続けます。外側に回り終わると、今度は反対の向きで回り続けようとする力が生まれ、タイミングよく引っ張ったり緩めたりを続けると上手に回すことができます。保育者がこのことを理解できていると、子どもたちがうまく回せないときに一緒に楽しく遊ぶことができます。学生たちも実際に遊んでみると、うまく回すのが結構難しいことに気が付きました。互いに教え合ったり、先生にアドバイスを受けながら練習を重ねて、やっと上手に回ったときには「回った!」と歓声がそこここで上がりました。

それから思い思いの遊び方を試してみました。友だちと一緒に回す、1人で2、3個回す、机・床の上を転がしてみる。自由な遊びの世界が教室に広がりました。

将来保育者となったときには、子どもたちにつくり方や遊び方を教える側になります。その時に出会う子どもたちは、さらに創造的で新しい遊びを考えてくれることでしょう。まずは自分が体験し、楽しむことを通して、子どもたちに遊びの面白さを伝える力をつけてほしいと思っています。

  • 上手に回るかな?
    上手に回るかな?
  • キラキラ光る素材のブンブンゴマ
    キラキラ光る素材のブンブンゴマ
  • 回るとどんな風に見えるかな?
    回るとどんな風に見えるかな?

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