コミュニティナースをご存じでしょうか

コミュニティナースとは、活動する地域の中で共に暮らしながら、医療機関と関わる機会の少ない方々と接し、日々の暮らしの中で健康について考えるきっかけ作りをするなど、地域で住民の暮らしを支える役割を担う看護師のことです。

今回、看護学科1年生対象の「地域・在宅看護学概論」の授業で、奈良県で活動されているコミュニティナースにオンラインで講義を行っていただきました。コミュニティナースは、医療資源が十分に行き届いていない、いわゆる「医療過疎」と呼ばれている地域を中心に、郵便局や地域の方々が集まるガソリンスタンドの一角などで、定期的に健康相談室を開催しています。

住民の方がコミュニティナースを「日々の生活の中で気になっているちょっとしたこと」を気軽に相談できる相手として認識し、コミュニティナースとの関わりを通して「自分の健康について考える」きっかけを持てるよう、地域住民と出会える場所に積極的に出向いています。その地域で暮らす方々が大切にしていることを理解しながら、暮らしと健康、健康と医療、医療と地域をつなげられるよう活躍されています。

  • コミュニティナースの講義を受けている1年生の様子
    コミュニティナースの講義を受けている1年生の様子

学生は、「いつまでも住み慣れた地域で暮らす」ためのサポートとして行われているコミュニティナースの活動の実際を知り、「暮らしを支える看護を行うことで、その地域の人々が社会的健康を獲得するのではないか」「日々の生活そのものが社会であり、それを成り立たせるものが社会的健康につながっている」「普段の生活を支えることが結果的に健康を支えることにつながっている」など、暮らしを支える看護について学ぶことができました。

これから看護師を目指している皆さん、看護師が活躍する場所は病院だけではありません。いろいろな場所で活躍する看護師について、本学で一緒に学びませんか。

以下リンクは、講義を行っていただいたコミュニティナースが活躍されている奈良県のコミュニティナースと、全国のコミュニティナースの紹介したHPになります。ご興味のある方は、ぜひアクセスしてみてください。

文責:沖田 亜希恵

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