はじめての領域別実習、後期が無事終了しました~在宅看護学実習~
2021/02/12
昨年9月から、コロナ禍でのⅠ期生の領域別実習が始まりました。
在宅看護学実習では、全員が2週間のうち約8日間、訪問看護ステーションで実習しました。
療養者のご自宅を実際に訪問させていただいた学生からは、
- 「医療ケアが多い療養者さんでも、在宅で生活できることに驚いた」
- 「訪問看護は“処置の出前”だと思っていたけれど、全然違った!」
という感想が聞かれました。授業でも映像を取り入れるなどイメージづくりの工夫をしたのですが、“百聞は一見に如かず”ということでしょう。
また、学生の多くは受け持ち療養者宅に複数回訪問同行させていただき、中には連日訪問できた学生もいました。その受け持ち療養者さんへのアセスメントを通して、次のような学びが聞かれました。
- 「同じ年代、同じ疾患でも、療養者さんのこれまでの生き方や、家族の考え方によって、生活のあり方が全く違った。意思を尊重することの大切さと難しさを学んだ」
- 「療養者や家族のできていることに目を向けて、その力を伸ばす働きかけをすることも大切な援助だとわかった」
在宅看護学実習は、看護や看護職のあり方について深く考える機会にもなったようです。
黙々とカルテから情報収集中。
こちらの施設では、
スタッフと同じユニフォームを貸していただきました。
コロナ禍において、都内近郊の多くの大学が臨地実習時間の短縮や中止を余儀なくされました。そうした状況の中で、今回実習をさせていただいた施設では、療養者と学生の双方の感染予防に配慮をしながら、複数の療養者宅への訪問同行を実施。さらに、地域包括支援センターや退院支援看護師へのインタビュー、看護小規模多機能施設の見学など、厳しい状況下でも学生が学べる機会をつくり出してくださいました。
ケアマネジャーの熱い講義に背筋も伸びる。
他職種の方の話を直に聞ける貴重な機会です。
学生たちは、このような看護職としての責任感と熱意ある管理者、指導者の姿から学んだことも多かったと思います。
実習施設の皆さまと、療養者、ご家族の皆さまに、あらためて感謝申し上げます。
そして、実習期間中多くのことを我慢し、健康管理に努めた学生たちの頑張りにも感謝です!
(文責 在宅看護学 横田益美)