看護学科の松戸典文助教が老年学の国際学会で優秀賞を受賞しました。

第11回国際老年学・老年医学アジア/オセアニア地域会議2019(11th International Association of Gerontology and Geriatrics Asia/Oceania Regional Congress 2019)が10/23~27まで台湾の台北国際コンベンションセンターで開催されました。IAGGは高齢者を研究する研究者の世界的組織で、世界会議と地域会議を2年毎に交互開催しています(次回は2021年アルゼンチンのブエノスアイレスで世界会議を開催予定)。今回は「シルバーワールドの健康と幸福:ベンチから政策へ」をメインテーマに、「臨床科学」「生物化学」「社会科学」「政策・企画・実践」「ジェロンテクノロジー(高齢者支援の工学技術)」の研究者が発表を行い、熱い議論が交わされました。

  • TICC台北国際コンベンションセンター正面フロアにて
    TICC台北国際コンベンションセンター正面フロアにて

看護学科老年看護学領域からは、小林教授、松戸助教と共に参加しました。Poster Presentationで小林小百合教授は「WHAT EFFECT THE PHYSICAL AND PSYCHOLOGICAL CONDITIONS OF THE RESIDENTS WITH DEMENTIA HAVE ON DAILY CARE IN GROUP HOMES?(グループホームでデイリーケアを受ける認知症高齢者への身体的・心理的影響は?)」を発表しました。また、松戸典文助教は「PUBS AS AN INDICATOR FOR ADDRESSING CONSTIPATION AMONG THE ELDERLY(高齢者の便秘を改善する指標としてのPUBS)」、紫色尿バッグの色の軽減で便秘の改善が見られたという内容を発表し、ポスター発表部門で優秀賞を受賞しました。審査は、選考委員会の審査員により、「研究のレベル」「質」「プレゼンテーションの明瞭さ」に基づいて行われ、口演発表部門では217題の中から10題、ポスター発表部門では546題の中から18題が選ばれました。高齢者の研究では世界的権威のあるIAGGで研究が認められたことはとても名誉なことであり、駒沢女子大学の名前が海外に発信できたことを大変誇りに思います。学会参加者は、東はオーストラリアやニュージーランド、西はイランまで1,000人以上の参加者があり、ケーキとコーヒーを持ちながら質疑応答をするスタイルは、これまでに参加した日本の学会とは大きく異なるものでした。また、英語を母国語としない参加者同士の会話は、たどたどしい英語とボディランゲージを交えたもので、とても和やかな雰囲気でした。
懇親会では、日本の首相に相当する蘇貞昌(そ ていしょう)中華民國行政院院長が来賓として祝辞をのべられました。

  • 蘇貞昌 中華民國行政院院長
    蘇貞昌 中華民國行政院院長
  • Poster session会場にて
    Poster session会場にて

文責 : 村田友紀子

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