05:加工・材料学「うかぶかたち」大実験2015
2015/08/27
住空間デザイン学科2年前期科目「加工・材料学」では、毎年授業で段ボールを使って「うかぶかたち」を作り、プールに浮かべてみるという課題を行っております。今年も8月1日(土)の午後、35°を越える猛暑のなか「うかぶかたち」大実験を行いました。
制作風景
全員集合!!
課題の条件は、「5名程度でグループを作り、人が二人以上乗れて50メートル以上沈まずに進むことが出来る「うかぶかたち」を、910×1820×3㎜の段ボール15枚とガムテープだけで作る」というものです。学生たちは、授業で段ボールの素材について勉強はしていますが、所詮は紙ですから実際に人が乗って沈まないかたちをどうすれば作れるか大いに頭を悩ませます。それでも、グルーブ毎に話合いながらそれぞれ考えたユニークなうかぶかたちを完成させました。
当日は、真夏の太陽の下、絶好の実験日和となりました。結果は,乗り込んだ途端に浮力が足りず沈み始めるチームあり、圧倒的な安定感でプールを10往復以上するチームありで,多いに盛り上がりました。
この授業では,単に座学で知識を学ぶだけでなく、実際に身体で “経験する”ことで、創造するための「知恵」を身に付けることを目標としています。
模型も浮かべました。
学生コメント
A班号
- A班・金子紗佑里
ダンボールの船を作るときに気をつけたことは、浮きを多めにすること、安定した形にすること、そして、いかに水が侵入する隙間を少なくするか、という点です。自分達のデザインした通りに作るのはとても難しく大変な作業でした。しかし1日かけてあれこれ考え、頑張って作ったおかげで、最後まで沈まない最高の船ができました。実際に乗ってみたら、意外と安定していて乗りやすかったので、私達の班が考えた理想の船ができたと思います(笑)大変な思いをしただけあって、達成感のある楽しい授業でした!
B班号
- B班・佐々木 碧衣
今回『うかぶかたち』をグループで制作しました。2人乗っても沈まないデザインを考えるため、グループ内で話し合いをして構造を決めました。私たちのグループの構造は、いかだの様な船を二つ横に並べてそれを連結しました。実際の実験では、浮力はあったものの強度が足りず、一往復もしないうちに沈んでしまいました。今後はもっとしっかり構造を考えて設計したいと思います。また、この課題を通し、全員が一致団結しなければうまくいかないんだなと実感しました。
C班号
- C班・小川瑛美
最初は人が2人乗っても耐えられるか不安でしたが、実際乗ってみると想像していたよりもずっと安定感がありました。船の底と左右に浮きを付けたことで安定感をキープすることが出来ました。進む上で水からの抵抗を減らすために先端をシャープな形状にしたことで、オールで漕ぐ時も想像していたよりも少ない力で漕ぐことができたので、長い距離を進むためには浮遊力だけでなく形もとても重要なのだと実感しました。
D班号
- D班・川越さとり
今回私は、自分たちが段ボールとガムテープだけで作った船でどのくらい漕げるか、という実験を通して、結果よりもやりとげることへの意欲や過程の大切さを学ぶことができた。どの形が長く漕げるかや、どこに個性を出すかなどで少々ぶつかりながら話し合い、みんなで作り上げた船だからこそ、漕いだ時の楽しさや、13往復もできた喜びを感じることができたと思う。話し合いから模型作り、本番の船作り、全ての時間があますことなく有意義なものであったと感じた。
E班号
- E班・村松夏菜
今回、段ボールで船を自分たちでデザイン、作成し、段ボールの性質を理解することができました。実際にプールで漕いでみて、ここは良くできた、あそこはもっとこうすべきだったと、たくさん学ぶことができました。実際に漕いでみた感想としては、オールが長くて漕ぎづらかったのと、もっとスタイリッシュな形にすれば漕ぎやすかったかなとおもいました。なにより、グループで協力してできたことがとても楽しかったです。