「基礎ゼミⅠ」UR都市機構の方による団地レクチャー
2016/07/29
1年生の授業「基礎ゼミⅠ」では新たな試みとして、「日本の住まい(団地とは何か)」というテーマの課題に取り組んでいます。戦後の「日本の住まい」として大量供給された「団地」について、間取りやその誕生の背景、当時の生活について研究するとともに、昭和40年から開発された多摩ニュータウン永山団地をPRするためのポストカードをデザインするという内容です。
各地に建てられた団地は日本の住宅資産です。その資産を今後どう活用していくか、これからの若い世代が担う問題でもあります。まずはどのような背景から「団地」が建てられ、使われてきたかなどを知ることが大切です。そこで、課題のキックオフとして、昨年設立60年(還暦だそうです!)を迎えた、「団地」供給の牽引者であるUR都市機構の方に、団地誕生の背景や60年間の変遷などについてレクチャーしていただきました。
今回講師をしていただいた林新太郎氏は、現在技術・コスト管理部ストック設計チームに在籍されており、団地再生などの事業に携わっていらっしゃるので、様々な団地の事例の話も交えながら、レクチャーしてくださいました。また、昭和30年に作成された団地PR映像「団地への招待」は、当時の生活を知ることができる貴重映像で、とても興味深いものでした。
大学1年生にとって団地とはどのようなものなのか、そしてこの課題をとおして捉え方がどのように変化していくのか、楽しみにしていきたいと思います。
学生アンケートより
Q「団地」について、どんなイメージを持ちましたか?
- 古い、狭い、少し汚いというイメージが強かったのですが、建替えなどをしてきれいになっていて自分の中でのイメージが変わった。
- 狭くて使いづらいと思っていたけど、工夫すれば楽しいし、気持ちよく生活ができると思った。
- たくさんのコミュニティにあふれている。イメージが180度変わった。
- 人々が集まりやすく、温かい住空間だと思った 建設当時は最先端だったのだと思った。
- 時代ごとに変化しそれに合わせて人々の住まい方なども変わってきたのだなと思った。団地は1つのまちなのだなとわかった。
- 時代によって団地のあり方を変えていっており、昭和なイメージだったが、質が良く、先端的なイメージに変った。
- 今、私達が普通にやっていることが、団地が作られた当時は普通ではなかったのだと思った。
Q「団地」レクチャーを聞いた感想は?
- 今まで、団地について考えることは、あまりなかったが、今回の講義で考える機会となった。
- パンフレット1つで時代背景もみえてきておもしろかった。
- これから団地はどのように変化をするのか気になった。
- 人と同じように建物も時代と共に生きて、変わってきた。
- 団地のことを詳しく知らなかったので、何のためにどんな目的があって建てられ、変わってきたのかを知ることができて良かった。