環境工学「つむじ」モデルハウス見学会

「環境工学」の授業で、東京都東村山市にある相羽建設株式会社の環境配慮に取り組んだモデルハウス「つむじ」を見学してきました。街道と街道が交差する「久米川辻」という場所のすぐ近くだったことから「つむじ」と名付けられたそうです。「つむじ」には、「i-works 2015」「3階建て木造ドミノ住宅」「舎庫」の3つの建物があります。
はじめに、「3階建て木造ドミノ住宅」の2階で相羽建設の迎川様に「つむじ」の建物について詳しくご説明していただきました。「3階建て木造ドミノ住宅」はデザイナーの小泉誠氏がインフィルデザインを担当しており、家具や細部までデザインの見どころが詰まっていました。2階は今後カフェとして使うことを想定しているそうです。
続いて、「つむじi-works 2015」を見学しました。「性能の先の心地よさ」をコンセプトに建てられたモデルハウスで、心地よい「居場所」をたくさん設けながら、断熱や構造などの「性能」と、素材や家具などの「質」の向上を目指した住宅になっています。こちらは建築家の伊礼智氏の設計で、こちらも細部まで考えられた、居心地の良さを追求した住宅になっており、設計の奥深さを体感することができました。
さらに、小泉誠氏設計の「舎庫」も見学。こちらは小さな6畳ほどの建物で、車1台分のスペースに建てられる小さな居場所になっています。どの建物も、環境への配慮と、居心地の良さが追求されており、空間体験をしながら学ぶことができました。
お忙しい中、丁寧なご案内をしてくださいました相羽建設の迎川様に御礼を申し上げます。

  • 相羽建設の迎川様に詳しくアテンドしていただきました
    相羽建設の迎川様に詳しくアテンドしていただきました
  • 「3階建て木造ドミノ住宅」2階はカフェになる予定
    「3階建て木造ドミノ住宅」2階はカフェになる予定
  • 「つむじi-works 2015」150種を超える植栽の庭が広がります
    「つむじi-works 2015」150種を超える植栽の庭が広がります
  • 「つむじi-works 2015」の建具には、光と風を多彩に調節できる工夫があります。
    「つむじi-works 2015」の建具には、
    光と風を多彩に調節できる工夫があります。
  • 「舎庫」小さな居場所にも提案がつまっています。
    「舎庫」小さな居場所にも提案がつまっています。
  • 敷地入口に建てられた「巣箱」。地域拠点としてのランドマークです。
    敷地入口に建てられた「巣箱」。
    地域拠点としてのランドマークです。

学生の感想

  • 3年 柳澤沙樹
    これからの地球の環境問題を考えると、環境に優しく、性能の良い家を考えることは重要だと思いました。工務店の方のお話の中で、「知識によってエネルギーの消費が変わる」ということをおっしゃっていて、いくら設計者やハウスメーカーが環境のことを考えた住宅を考えても、住む人自身も理解していないと、意味がないのだという事に気がつかされました。また、環境のことだけでなく心地よく暮らす、生活するという視点からも考えられた間取りや家具の配置、デザインになっていると感じました。
  • 3年 小林洸子
    私はこの見学会を通して「快適な空間を考えること」が単に居住者の暮らしを満足させるだけでなく、そこから治安維持や地域の価値を向上させ、町を守ることにつながるということを学んだ。それと同時に空間を考える・デザインするという仕事にはそれだけ周りの地域に対して大きな責任があるということにも気がついた。住宅を設計する際は、その住宅に住む人同士の関係性はもちろん、さらにその周辺地域を取り巻く環境や人とのつながりを考慮する必要があると考える。今後の設計課題はこの点も意識して取り組みたい。

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